宮沢賢治の贈りもの
—しあわせを旅する方法
2009年1月16日(金) − 2月15日(日)
10:00 - 20:00
一般:400(300)円 学生:300(200)円
- ()は前売料金/チケットぴあ
- 再入場可
- 高校生以下無料
- アルティアムカード会員無料

鴻池朋子「焚書World of Wonder-雨ニモマケズ編」2007
(c)Tomoko KONOIKE Courtesy Mizuma Art Gallery
他者との幸せな関係とは、愛情とは何か、を問いかける展覧会
宮沢賢治の作品に一貫して見られるテーマ「他者への愛」を軸に、映画化・絵本化されるなど感性豊かな賢治の「他者への愛」という贈りものを、アーティストらが各々の手法により表現し、また、賢治の人となりをとおして、幸せについて考え直す展覧会です。
宮沢賢治宮沢賢治写真 資料提供 林風舎
宮沢賢治が育んだ「他者への愛」とは、まわりの人の幸せがあって自分の幸せがあるというものでした。
人間、動物はもとより山や風さえ意識と心を宿すことができる彼の作品世界からは、周囲の万物すべてに向けられた愛情を感じることができます。
それから百年間、人と人との関係は社会のあり方と共に刻一刻と変化してきました。生存競争が激化する現代社会において、幸福実現の方法は百年昔のそれとは違うようです。
幸せとはなんでしょう。また、幸せになることとは。
人が未来について思いを馳せる時、たとえどんな生き方をしていようとも、幸せでありたいと願います。
この展覧会では、宮沢賢治の童話をとおして、自己と他者との関係とは、幸せ、愛情とは何かを、をこれからの100年に向けて問いかけます。
☆会場には、宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」が書かれた直筆手帳を期間限定で展示いたします。
(1月16日~29日まで。30日以降は精密複製を展示)
【展示内容】
1.宮沢賢治について
賢治の人となりを、貴重な資料を交えて展示
2.天空の賢治さんへ
さまざまな人が贈る賢治さんへの贈りものと手紙を展示
・角野栄子(児童文学者)
「魔女の宅急便」で第23回野間児童文芸賞、第34回小学館文学賞、IBBYオーナリスト文学賞など、その他文学賞を受賞。著書多数。
・幅允孝(ブックディレクター)
様々なショップにおいて本のディレクションを手掛けるほか、ライブラリーやエキシビションのディレクション、編集、執筆など、本をツールに幅広い分野で活躍中。
http://www.bach-inc.com/
・MAYA MAXX(画家)
CHARA等のCDジャケット、CM等にイラスト提供、また、NHK「ポンキッキーズ」に出演するなど幅広い分野で活躍。
・目黒実(九州大学ユーザーサイエンス機構特任教授)
全国各地で絵本カーニバルを開催。日本で初めてチルドレンズミュージアムを設立。
・柳田烈伸(画家)
工房まる所属。2009年1月21日より初個展「ヒトノカタチ」を開催。http://maruworks.org/news/
3.童話世界
アーティストが賢治の童話をモチーフに作品を制作
・須田悦弘「チューリップ」
(c)Yoshihiro Suda/Courtesy of Gallery Koyanagi
・雨宮庸介(現代美術作家)
「knowledge-わたくしといふ現象-」
彫刻に彩色を施したりんごのようなオブジェを展示
・荒井良二(絵本作家)
「オツベルと象」
絵本の原画となった絵画を展示
・飯川雄大(映像作家)
「時の演習用時計」
宮沢賢治の童話「いちょうの実」をテーマに、映像作品を本展のために撮り下ろして展示
・鴻池朋子(現代美術作家)
「鴻池朋子「焚書 World of Wonder-雨ニモマケズ編」2007
代表作品の中から、「雨ニモマケズ」をテーマに新たなインスタレーションを展開
・須田悦弘(現代美術作家)
「チュウリップの幻術」
初期作品のチュウリップを用いて、新たなインスタレーションを展開
・saori(音楽家)
「名もなき星」「KAZE」「春」
宮沢賢治の童話「よだかの星」「風の又三郎」へのオマージュから生まれた楽曲を展示
※作品のタイトルや内容については、アーティストの意向により変更になる場合がございます。
4.宮沢賢治の世界を読もう「賢治絵本カーニバル」
宮沢賢治に関する絵本や本、100冊あまりを、手にとって読めるコーナー