Local Prospects
―海をめぐるあいだ
2015年11月14日(土) − 12月6日(日)
10:00 - 20:00
一般:400(300)円 学生:300(200)円
- ()は前売料金/チケットぴあ
- 再入場可
- 高校生以下、障がい者等とその介護者1名は無料
- アルティアムカード会員・三菱地所グループCARD(イムズカード)会員無料

画像上から
山内光枝《Human Seascape|海の目》2015年
山城知佳子《アーサ女》2008年©Chikako Yamashiro, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
Hsu Chia Wei《Marshal Tie Jia - Turtle Island》2012年 (video, photograph, letter)
地域の表現に出会える場として、めざましい活躍をみせる3名の作家を紹介! 九州・沖縄そしてアジア地域の将来性を見据える展覧会シリーズを構築します
三菱地所アルティアムでは、九州・沖縄とその周辺地域を拠点とする作家に光を当てる、新たな展覧会シリーズ『Local Prospects(将来性)』を構築します。“いま、ここで紹介すべき作家”を吟味し、地域で生まれた表現に出会える場を育て、地域を見つめる多様な視点の創出と対話の深化を目指します。
第1回目のテーマは“海をめぐるあいだ”。島国である日本において海は境界の象徴と捉えることが少なくありません。しかし、この地域に存在する様々な境界を隔てると同時に繋いでいるのも海だと言えるでしょう。本展ではその海をめぐり、歴史や神話という時を表す“あいだ”、政治的・物理的な空間上の“あいだ”を漂いながら、作品に向き合います。
出展作家は、海女の古い写真をきっかけに海と人の歴史・現在を自らの身体を通じて探り伝える山内光枝、沖縄を主題にしながらも多様な解釈と詩情を内包する映像や写真を発表する山城知佳子、現実と物語世界が折り重なるビデオ・インスタレーションで台湾やアジアの記憶を再構築する許家維(シュー・ジャーウェイ)という近年めざましい活躍をみせる3名。彼らの表現は、この時代、この場所に生きるわたしたちにとって、示唆に富んだ視点と可能性を提示してくれることでしょう。さらに、展覧会に観客のまなざしが加わることで、未来へと繋がっていくことを願っています。
記録集PDFをアップいたしました。是非ご覧ください。(14MB)
Exhibition Catalogue(14MB)
作家プロフィール
山内 光枝 Terue Yamauchi
1982年福岡県生まれ。2003年キングストン大学(英国)ファウンデーションコース修了、2006年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ(英国)BAファインアート卒業。2013年チェジュ・ハンスプル海女学校(済州島)卒業。2015年 文化庁新進芸術家海外研修員(短期)。
主な個展に、2010年「せかいの残り香」(共同アトリエ・3号倉庫、福岡)、2012年「ムルテ」mujikobo(横浜)、「ワタのもり」ギャラリー58(東京)、2013年「嗚呼-海の女と水脈をめぐる旅-」konya-gallery(福岡)、2015年「イルギ」千草ホテル(福岡)、「Human Seascape | 海の目」シリマン大学ギャラリー(フィリピン)。グループ展に、2011年「Communicus – WATAGATA Arts Festival」福岡アジア美術館、2012年「GARDEN 写真→映像」名ヶ山アジア写真映像館周辺(新潟/越後妻有)、「VOCA展2012 -新しい平面の作家たち-」上野の森美術館、2013年「Landings, The World Turned Inside Out」ヴィッテ・デ・ウィット現代美術センター ロッテルダム(オランダ)、2014年「想像しなおし」福岡市美術館、2015年「対馬アートファンタジア」対馬市内各所(長崎)などがある。
山城 知佳子 Chikako Yamashiro
1976年沖縄県生まれ。現代美術家、映像作家。1999年沖縄県立芸術大学美術工芸学部油画科専攻卒業。2000年サリー州立アート・アンド・デザイン大学(英国)に交換留学。2002年沖縄県立芸術大学大学院環境造形専攻修了。
主な個展に、2002年「墓庭の女」前島アートセンター(沖縄)、2012年「MAM PROJECT018山城知佳子」森美術館。グループ展に、2008年「沖縄・プリズム1872-2008」東京国立近代美術館、2010年「恵比寿映像祭~歌をさがして~」東京都写真美術館、2010年「ニュースナップショット 日本の新進作家展 Vol.9 〔かがやきの瞬間〕」東京都写真美術館、2012年「現代日本のアート、パフォーマンスとアクティヴィズム」パンプハウス・ギャラリー、ロンドン、2012-13年「アジアの女性アーティスト展:アジアをつなぐ―境界を生きる女たち 1984-2012」福岡アジア美術館他巡回、2015年「East Asia Feminism: FANTasia」ソウル市立美術館などがある。2015年「第8回アジアパシフィックトリエンナーレ」、2016年「あいちトリエンナーレ2016」に参加予定。
許家維(シュー・ジャーウェイ) Hsu Chia Wei
1983年台湾・台中生まれ。2010年国立台湾芸術大学修士課程修了。2010年ISCP(ニューヨーク)レジデンス滞在、2011年〜2013年アーティスト・ランスペース「打開/当代」のディレクターを務める。2014年ベタニエン(ベルリン)レジデンス滞在。
主な個展に、2011年「Overdubbing」シャクシ・ギャラリー(台北)、2013年「SH-SY5Y」台湾芸術大学文化創意産業園区(台北)、2014年「On the Margin of Places」ベタニエン・アートセンター。グループ展に、2008年「台北美術賞2008」台北市立美術館、2010年「第39回ロッテルダム国際映画祭」、2010年・2012年「台北ビエンナーレ」、2012年「リバプール・ビエンナーレ」、「タイタイー理解の尺度」バンコク芸術文化センター(2013年には中山創意基地にて台湾展)、2013年「カットローグニューヨーク」、「第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ台湾館」、「ヒューゴ・ボス・アジア・アート展」上海外灘美術館、2014年「第4回台湾国際ビデオアート展」鳳甲美術館(台北)、2015年「三月三日天気新」リアン・ギャラリー(台北)、アートバーゼル香港フィルム部門などがある。
http://hsuchiawei01.blogspot.jp/