SECRETS FROM FOREST
森のヒミツ COMPANY展
2018年3月17日(土) − 4月22日(日)
10:00 - 20:00
休館日 4月17日(火)
一般:400(300)円 学生:300(200)円
- ( ) は前売料金 / チケットぴあ・10名以上の団体料金
- 再入場可
- 高校生以下、障がい者等とその介護者1名は無料
- アルティアムカード会員・三菱地所グループCARD(イムズカード)会員無料

フィンランドのデザインスタジオの様子(左)ヨハン・オリンと(右)アーム・ソン 2016年
フィンランドのデザインユニットCOMPANYと伝統工芸によるコラボレーションワークを紹介します
COMPANY(カンパニー)は、フィンランド人ヨハン・オリンと韓国人アーム・ソンによるフィンランドを拠点に活躍するデザインユニットです。二人のデザインは、ユーモアとぬくもりを持ち合わせ、子どもから大人まで虜にする魅力があります。デザイン大国であるフィンランドでも注目の存在です。
二人は、現代のデザインと世界各地の伝統工芸の融合を試みる「Secrets」シリーズを展開しています。これまでフィンランドやロシア、韓国、エストニアなどの伝統工芸とのコラボレートによるシリーズを発表してきました。近年は、「九州」に着目し、温かな気候やおだやかな人柄に惹かれながら、福岡・八女地方のコマや提灯、織物、佐賀の郷土玩具などの職人たちと交流し、新たなプロダクトシリーズが生まれました。彼らは、さまざまな地域のものづくりの現場を自ら訪ね、リサーチを重ねることを大切にしています。この作り手との交流や丁寧なリサーチにより、伝統に深く根ざしながらCOMPANYらしいチャーミングなスピリッツが吹き込まれるのです。
「森のヒミツ」をテーマに九州各地の工房と制作したプロダクトも並びます
本展では「SECRETS FROM FOREST 森のヒミツ」をテーマに、これまでに手がけた「Secrets」シリーズの人形やオブジェを中心に展示します。森へ行くと、色や形や質感、生きものや食べものに触れ、心がわくわくするという二人。本展へ向けて、「アルティアムの空間では、森と街の間にある私たちの暮らしを、みなさんと共有したいと思っています。(一部抜粋)」とメッセージを寄せています。
COMPANYがインスピレーションを受けている森をテーマにした空間で、あなただけのヒミツを見つけてみてはいかがでしょうか。
関連イベントでは、フィンランドから作家が来場し、オープニングレセプションを開催するほか、作家がコラボレートした福岡・八女地方の作り手を訪ねるバスツアーを企画します。ぜひ展示とあわせてお楽しみください。
COMPANYから本展へ向けたメッセージ
私たちは森へ行きます。
森はいつもみずみずしくて、新しくて、きれいです。
森のなかを歩きながら、色や形や質感や、生きものや食べものを見るのは気持ちがいいです。
私たちはよく森へ行きますが、いつ行っても心がわくわくします。
森に行くといつも、どうして普段もっとここにいないのか、と考えてしまいます。
私たちは街へ戻ります。
ここにはお気に入りのお店や、カフェや、サウナや、スイミングスタジアムがあります。
私たちのお気に入りの空間に入ります。そこは私たちが働いたり、作品を売ったりする場所です。
私たちは森の木々たちをそのままにしておいた方が良いのか、それとも私たちが森から学んだこと、そしてものづくりの歴史から学んだことを、生かすために使うべきなのか、よくわかりません。
私たちはもう一度考えるために森へ行きます。
私たちは仕事と生活を続けるために、また街へ戻ります。
アルティアムの空間では、森と街の間にある私たちの暮らしを、みなさんと共有したいと思っています。
COMPANY
プロフィール
COMPANY(カンパニー)
アーティスト、デザイナー、プロデューサー。2000年設立、Johan Olin (ヨハン・オリン)とAamu Song (アーム・ソン)からなるユニット。フィンランド・ヘルシンキで自身がデザインしたプロダクトを販売するショップ「Salakauppa(サラカウッパ= 秘密のお店)」を経営。2007年から伝統工芸との融合を試みるプロジェクト「Secrets」シリーズを開始。ミラノサローネ国際家具見本市(2008年)やロンドン・デザイン・フェスティバル(2011年)など大規模な国際展にも参加。2010年には、フィンランドのデザイン分野で最も栄誉のあるフィンランド国家デザイン賞を受賞。日本では、2015年「PHASE 2015 ニッポン・北のヒミツ」(青森県立美術館/青森)、2017年「MOSS MOSS Secrets of Southern Japan」(Call/東京)で個展を開催し、注目を集めている。