数寄景/NEW VIEW
—日本を継ぐ, 現代アートのいま
2020年2月1日(土) − 2月29日(土)
※臨時休業のため、会期変更となりました。
10:00 - 20:00
休館日 2月18日(火)、2月19日(水)
一般:400(300)円 学生:300(200)円
- 再入場可
- 高校生以下無料
- ( )は前売料金(チケットぴあ Pコード 685-065)・10名以上の団体料金
- 障がい者等とその介護者 1名・アルティアムカード会員・三菱地所グループ CARD(イムズカード)会員無料
- 岩田屋三越「数寄景/NEW VIEW—日本を継ぐ, 現代アートのいま」チケット提示で2名様まで100円引

本展メインビジュアル
※2月29日(土)20時をもちまして終了いたしました。
日本美術の“文化遺伝子”を継承するアーティスト17組を紹介する展覧会を、三菱地所アルティアム・福岡三越「三越ギャラリー」の2会場で特別開催。
人気作家から若手まで17組のアーティストによる作品を、古くより息づく日本独自の美意識から紐解き、8つのセクションで紹介します。
私たち日本人は、外来文化を受け入れ、そこに独自の洗練を加えることで、創造性の高い文化をつくってきました。日本文化の特質であるこの創造性は、グローバリズムが台頭する現代においても絶えることなく、脈々と受け継がれています。本展は、このような日本美術の「文化遺伝子」を継承するアーティストたちの身振りにフォーカスすることで、これからの日本美術への問いかけと、可能性を見出します。展示構成は、日本文化のキーワードから選んだ、「あやし」「見立て」「うつろひ」「なぞらえ」「かさね」「ゆらぎ」「今様」「奇想」の8つのセクションごとに、それぞれ2組(一部3組)のアーティストの作品を対峙。お互いがせめぎ合い、重なり合う、現代アートのいまを体感できる場を仕掛けます。現在もっとも注目を集めるアーティストから新世代のアーティストまで、現代の「数寄者」たちの織りなす、自由闊達で創造力あふれる展示空間を風景に見立て、展覧会タイトルを『数寄景/NEW VIEW』としました。「平成」から「令和」への転換を迎え、彼らの作品は、私たちにどんな新しい風景「NEW VIEW」を見せてくれるのでしょうか。
出品作家17組(五十音順)
※各会場ともに出品作家17組の作品をご覧いただけます。展示作品は会場によって異なります。
青山 悟(あおやま さとる)
1973年東京都生まれ。ミシン刺繍の手法を絵画に転用させることで、コンセプトや文脈が優先される「現代アート」に、労働の痕跡を重ねながら「創る」ということの存在意味を問い続けている。
赤松 音呂(あかまつ ねろ)
神奈川県在住。水の中で発生する渦巻きの音や、地球の磁気を利用した音の響きなどを、装置として視聴覚化するインスタレーション作品をつくる。
池田 学(いけだ まなぶ)
1973年佐賀県生まれ。ペンを使い膨大な時間と労力を掛け、文明と自然の融合した物語を豊かな想像力と技術で描く。
岩崎 貴宏(いわさき たかひろ)
1975年広島県生まれ。建築物が水面に映る光景や、鉄塔の建つ場面などを、身の回りにある素材を使い、見立てることで、フラジャイルでポエティックな風景をつくる。
岡本 瑛里(おかもと えり)
1987年千葉県生まれ。民話や神話の持つ霊威を取り入れ、時空を超えた、奇しくも幻想的な絵画を描く。
荻野 夕奈(おぎの ゆな)
1982年東京都生まれ。花や庭園の植物などの対象を、流動的に構成した絵画を制作している。
金子 富之(かねこ とみゆき)
1978年埼玉県生まれ。妖怪や精霊の躍り出る異形な絵画を描く。
川人 綾(かわと あや)
1988年奈良県生まれ。京都で伝統的な染織を学び、手作業による積みかさねの手法を、一見デジタルなイメージとかさなる絵画に応用する。
木村 了子(きむら りょうこ)
1971年京都府生まれ。東洋の美男子(イケメン)を主題にした屏風絵などを、日本画の技法で描く。
teamLab(ちーむらぼ)
2001年から活動を開始。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されるウルトラテクノロジスト集団。
中北 紘子(なかきた ひろこ)
1981年兵庫県生まれ。花やシャンデリアをモチーフに、筆致のある抽象画を描く。
橋爪 彩(はしづめ さい)
1980年東京都生まれ。西洋絵画をなぞらえ、そこに現代の日本の女性たちの身体を絡ませることで、何か事態を予感させるミステリアスな絵画を描く。
水野 里奈(みずの りな)
1989年愛知県生まれ。日本の大和絵や水墨画の筆致と、中東の細密画などの様式が入り組んだ、混沌とした重層的かつある種過剰な絵画を描く。
宮永 愛子(みやなが あいこ)
1974年京都府生まれ。ナフタリンや塩や陶器など、ものにカタチを与えることで、常にゆらぎ変化し続ける世界の構造を提示する立体作品をつくり続けている。
宮本 佳美(みやもと よしみ)
1981年福岡県生まれ。数十色の水彩絵具を混ぜた黒でモノクロームの絵画を描く。
山本 竜基(やまもと りゅうき)
1976年三重県生まれ。日本の伝統絵画の型や様式をなぞらえ、自在に増殖する自画像が画面を支配する絵画を描く。
淀川テクニック(よどがわてくにっく)
2003年に柴田英昭と松永和也によるアートユニットとして結成。現在柴田(1976年岡山県生まれ)がソロアーティストとして活動。ゴミや漂流物を使い、魚や動物に見立てた作品をつくる。
福岡三越「三越ギャラリー」会場について
2会場特別開催!
「数寄景/NEW VIEW—日本を継ぐ, 現代アートのいま」
会期:2020年2月26日(水)〜3月8日(日) 10:00〜20:00
※最終日は17:00閉館(ご入館は閉館の30分前まで)
アルティアム会場と会期が異なります。ご注意ください。
会場:福岡三越9階「三越ギャラリー」
〒810-8544 福岡市中央区天神2-1-1
入場料(税込):一般・学生500(300)円 高校生以下無料
※( )は前売料金
※三菱地所アルティアム「数寄景/NEW VIEW—日本を継ぐ, 現代アートのいま」チケット提示で2名様まで100円引
※その他詳細および三越ギャラリー会場のイベント情報などは、展覧会チラシをご覧いただくか、または福岡三越(Tel 092-724-3111)にお問い合わせください。
併設ショップ
本展会期中、会場併設のアートショップ・ドットジーにて、図録ならびに出品作家の関連書籍やグッズを販売いたします。
お問い合わせ
主催等
主催:三菱地所、三菱地所アルティアム、西日本新聞社
後援:福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団
キュレーション:三潴末雄(ミヅマアートギャラリー)
ディレクション:仲世古佳伸
プロデュース:井村優三(imura art gallery)
企画制作:imura art planning
協力:ご所蔵者の皆様、ANOMALY、imura art gallery、teamLab、ユカリアート、ミヅマアートギャラリー