編みものけものみち
三國万里子展
2020年12月19日(土) − 2021年1月31日(日)
10:00 - 20:00
1/2(土)はイムズ営業時間変更に伴い、19:00クローズ
休館日 12月31日(木)、1月1日(金)
一般:400(300)円 学生:300(200)円
- ( )は前売料金(チケットぴあ 992-899) ※当面の間、団体入場割引きはいたしません。
- 再入場可
- 高校生以下、障がい者等とその介護者1名は無料
- アルティアムカード会員・三菱地所グループCARD(イムズカード)会員無料
- 会場内の混雑・密集を避けるため人数制限をおこなうことがございます。
- 状況により変更・中止する場合がございます。

本展メインビジュアル
題字:ミロコマチコ 写真:長野陽一 デザイン:DICTOM DESIGN
ニットデザイナー三國万里子の九州初展覧会
ニット作品から、アクセサリーや書籍などのコレクションまで一挙大公開!
数々の手芸本を出版し、編みものキットのお店「Miknits」を展開する、ニットデザイナー三國万里子の九州初展覧会を開催します。
三國万里子の作品は、チャーミングでユーモラス、そして懐かしい心地良さが漂うニットたち。その魅力は、図柄の見立ての面白さ、サイズ感や着心地の良さだけでなく、編み飽きないための工夫もあいまって、「見る」「着る」「編む」といった複数の観点からバランス良く生み出されているからかもしれません。ときには、豊かな物語が始まりそうな情景が込められた作品もあり、三國万里子というニットデザイナーの、編みものの枠にとらわれない感性の豊かさがうかがえます。また、昨年は、ヨーロッパで買い付けたアンティーク・ビンテージアイテムの展示販売会「MY FAVORITE (OLD) THINGS」(ほぼ日曜日)を開催するなど、古いものを見る目そのものにも定評があります。
本展では、三國万里子のニット作品や愛用道具、ニットとともに楽しむ洋服やアクセサリーのコレクション、そして貴重な所蔵書籍や資料なども展示します。幅広い関心とチャレンジングな姿勢で、ニットの独自の楽しみ方を伝え続けてきた三國万里子。彼女が生み出した豊かな創造とその道のりをお楽しみください。
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2011年に『ほぼ日刊イトイ新聞』というウェブサイト上で「1日かけてミトンを編む」という、少し風変わりな中継をしたことがありました。わたしはカメラの前でパンダのようにあぐらをかき、朝から晩までただ編み続けた。そのわたしを見た視聴者の方から「編む動物みたい」というコメントが届き、ついたあだ名が「編みもの動物」でした。わたし自身、指で糸を手繰っていると、なんというか、糸を食べているような、もっというと「糸が自分の中を通って、編みものとして出てくる」ような感覚があります。思うにわたしは糸と手でものを生み出すことで自分を生き、また社会で生かされる動物なのです。この展覧会では「編む動物」であるわたしが編みながら辿ってきた「けものみち」をみなさんにも歩いていただきます。道中の景色として、手芸の編集者やほぼ日のスタッフと作った本やプロダクト、さらにはそこからはみ出したいろんなガラクタたちをにぎやかに配置しようと思います。歩き終わって、何か編んでみようかな、と思っていただけたら幸いです。
三國万里子
■巡回情報(予定)
ほぼ日曜日(渋谷パルコ8F)2021年2月7日(日)~2月28日(日)
プロフィール

アトリエの様子
三國 万里子(みくに まりこ)
ニットデザイナー。1971年新潟生まれ。3歳の時、祖母から教わったのが編みものとの出会い。早稲田大学第一文学部仏文科に通う頃には、洋書を紐解き、ニットに関する技術とデザインの研究を深め、創作に没頭。2009年に『編みものこもの』(文化出版局)を出版以降、書籍や雑誌等で作品発表を続ける。2011年より、糸井重里が主催するウェブサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』で、編みものキットやプロダクトデザインを手がける。2012年より「気仙沼ニッティング」デザイナー。『アラン、ロンドン、フェアアイル 編みもの修学旅行』(文化出版局)、『I PLAY KNIT.』(ほぼ日ブックス)など著書多数。今秋『ミクニッツ 大物編』『ミクニッツ 小物編』(文化出版局)を出版。
併設ショップ

三國万里子 『ミクニッツ 大物編 ザ・ベスト・オブ Miknits 2012-2018』文化出版局 2020

三國万里子 『ミクニッツ 小物編 ザ・ベスト・オブ Miknits 2012-2018』文化出版局 2020
本展会期中、会場併設のアートショップ・ドットジーにて、関連書籍およびMiknits商品を販売いたします。