日常のとなり anno lab

ギャラリーツアー

anno labメンバーが本展について詳しく話します。

日時:5月18日14:00〜20分程度
会場:三菱地所アルティアムイムズ8F
※参加無料・予約不要要展覧会チケット

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2019/4/27 − 6/2

日常のとなり anno lab

ワークショップ

《KUMICA》2013 遊べる!デジタルアート展

《KUMICA》2013 遊べる!デジタルアート展

anno labが建築事務所Drawing Heads Fukuokaと共同開発した建築知育玩具KUMICAを組み立てて遊びます。

日時:5月12日11:00〜16:00
会場:イムズプラザイムズB2F
※参加無料・予約不要・随時参加可

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2019/4/27 − 6/2

日常のとなり anno lab

オープニングレセプション《作家来場》

anno labメンバーを迎えて、オープニングレセプションを開催します。

日時:4月27日18:30〜20:00
会場:三菱地所アルティアムイムズ8F
※参加無料・予約不要

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2019/4/27 − 6/2

田根 剛|未来の記憶

田根 剛 トークイベント レポート3

田根 剛 トークイベント「Archaeology of the Futureー未来の記憶 Image & Imagination」』レポート最終回です。第一回目二回目と合わせてご覧ください!

ホーム

(池田美奈子さん)今パリに事務所を持っていらっしゃるということですが、田根さんにとって、ホームはどんな所でも良いのでしょうか。現在たまたまパリということなのか、どこに行っても外部者という立場を好むのか。拠点やホームについてはどのようにお考えでしょうか。

(田根剛さん)あまり考えてなかったかもしれないです。現場がホームという感じです。今回も福岡に良い展覧会をつくろうという思いで来ているし、次の現場があればそこで一生懸命働くし、パリに戻ったらその中で日々の仕事をする。今は、現場で一生懸命やることがホームという感じですね。

(池田さん)なるほど。

(田根さん)その時にチームワークが重要で、関わる人たちとの信頼づくり、良い意識を持ってその場その場で活動するようにしています。

 

基本に戻る

(池田さん)バックグラウンドも価値観も国籍も違うであろう30数名の方々とチームワークをつくるときに、何を大事にされていますか。

(田根さん)今年初めにスタッフに伝えたのは、もう一度自分たちの基本に戻ろうということ。大きな展覧会も含めて、去年はかなり大変な一年でした。その一年を終えて、彼らにも自分にも言い聞かせたのは「back to the basic」。最も基本的なところに戻る。
日々働いていると、今日ここに何をしに来たのか考えなくなってくる。毎朝何がしたくてこの場所にいて、何をしようとしているのかという意識や思いが、ちゃんと自分自身に問いかけられているか。
ここで仕事をしたい、こういう建築をつくりたいという思いが、毎日の仕事のベースにあってほしいと。それを問いかけながら、この一年仕事をやろうと彼らに話したし、僕自身もこれから先に向けて、その基礎が固まらないともっと先にいけないなと思いました。

(池田さん)何か転機があったのですか。

(田根さん)去年本当に大変だったということ、そして全て出し切ったからですかね。10年以上の仕事を、展覧会と「Archaeology of the Future」というマニフェストも含め、多方面に紹介してくださって、自分たちの手を離れて何かが伝わった印象がありました。
そこから更に次のステージにいきたいと思ったときに、原点に戻って基礎を固めないといけないと思った。このままやっていけば良いと安心したくなかった。ここからまた次に行くために、今何をしたら良いのかをもう一度、自分に問わないといけないということです。

(池田さん)厳しいですね。そのまま進むこともできそうですが、それは見直して、常にとどまらずにチャレンジされている。

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考えなくていいことは考えない

(池田さん)例えばエストニアのコンペは当時26歳で若くして挑戦されていますよね。エストニアは当時、安定したかしないかくらいの、政治的にも転機だったと思います。
非常に思い切ったことにチャレンジされているなと思います。そういうところにあえて飛び込んでいこうと思われた理由をお話いただけますか。

(田根さん)そうですね。チャレンジ精神は大事だと僕は思っているので、自分自身が本当にやりたいのか、ということ以外はあまり考えない。
20歳から海外に住み始めたことも含めて、大変だったけど一生懸命だったし、いろんな人の力もあってそれなりに楽しくできた。あまりやる前から大変そうだとか、頭で分かったかのような気になるより、とりあえず行ってみて、大変でも頑張ってみれば良いんじゃないかと思っています。

エストニア国立博物館も完成まで10年かかって大変でしたね、と言われます。大変だったかもしれないけど、やることもいっぱいあったし、どれだけやっても足りないほどの大きなプロジェクトだったので頑張るしかなかった、ということですよね。

(池田さん)規模もそうですし、転換期を迎えた国だった。エストニアにとっての最初の博物館ですか。

(田根さん)エストニアがソ連から独立をしたとき、国の約束として、国立博物館、美術館、オペラ座の三つをつくると宣言しました。実は過去に国立博物館という民族の精神を語る場を絶対につくりたいと、2、3回コンペも実施されましたが、頓挫したという経緯もありながら、いよいよ開かれたのが2005年の国際コンペで、初めて参加しました。

(池田さん)ある意味、エストニアという国のアイデンティティー、希望を背負った感じですよね。

(田根さん)もちろんそういった背景を建築が背負うことも大事ですが、一方で、何か創造していくというのは、規模が小さかろうと大きかろうと、考えすぎて、背負い込むのも良くないと思っています。

(池田さん)自由にできなくなる感じがしますね。

(田根さん)そうですね。様々な制約から解き放たれて、自由にものを創造できるのが建築の魅力なので。建物をつくる為の法律や予算のしばりはあっても、「建築を考える」ことは、本当に自由にやっていたいなと思います。考えなくていいことは考えない、考えたいことを一生懸命考えるというスタンスでやっています。

(池田さん)考えなくてもいいことは考えない。大事ですね。

 

三つの部屋

(池田さん)展覧会の見方があれば教えていただけますか。

(田根さん)展覧会場は、三つの部屋に分かれています。「Image & Imagination」というサブタイトルに基づいて、Room1は僕らのプロセスの原点ともいえる膨大なイメージの空間があります。Room2では、ものしかない空間に変わり、建築のプロセスでいうと、つくっていく作業が垣間見える部屋だと思います。今回は、いわゆる建築展にある図面も写真も、スケールという大きさを測るものもありません。模型を置いて、見る人が考古学的に、何がどれに繋がっているのか発掘するように見てもらう展示になっています。Room3は、リサーチや模型を経てできあがったプロジェクトのプロジェクション映像です。建物を展示会場に持ってくることはできなくても、映像技術を通して、空間体験ができればと思い、映像担当の方と制作しました。

(池田さん)3面の非常に大きな映像ですね。

(田根さん)限られたスペースの中で、全く異なる体験ができたらと思っています。

(池田さん)情報がぎゅっとつまっていて、本当に見応えがありました。

 

手を動かしながらイメージをつくりだす

(池田さん)Room2を拝見して面白かったのが、棚の上の模型です。つくっているライブ感が伝わる模型の原型、粘土や発泡スチロールでつくったもの、カラーのチップ等が置いてあります。
イメージを形にするより、手を動かしながらイメージ、アイデアをつくり出しているのかなと感じました。

(田根さん)仰ってくださったように、イメージしたものを形にするのはあまり面白くないんですね。最近は、つくっていくうちに思いつき、最終的に「こんなものができてしまった」、というプロセスのつくり方をし始めました。

(池田さん)もうひとつ面白いなと思ったのが、プロジェクトごとに分かれた棚に一文入っていますよね。非常に印象深い、ああそうかと膝を打つような言葉が随所に書かれています。これも結構見逃せないなと思いました。

(田根さん)会場内には、唯一その一文しかプロジェクトの解説といえるものはないので、言葉の力を借りて伝えられること、考えていることをテキストにしました。

(池田さん)あの一文は、建築を考えるときに、膨大な言葉が出てくる中で、選び抜かれた一文ということになりますか。

(田根さん)大概は、そのときに本当に思ったこと、書いているときに思ったことを率直に言葉にしていることが多いですかね。

(池田さん)ぜひ注目していただければと思います。

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Room 2 展示風景 撮影:古賀亜矢子

 

展覧会に足を運ぶ

(池田さん)これから展覧会をご覧になる方に、何かメッセージはありますか。

(田根さん)展覧会は、今見ないと終わってしまうもので、見ないと分からない。見たことで、何か自分のためになるかもしれないし、時代を感じるかもしれないし、怒りをおぼえるかもしれない。
また展覧会は、今起きていることをダイレクトに感じる場だと思います。見たものを自分の中にとどめず、人と話したり、それにより見方の違いを理解したり、そういった意味で展覧会は非常に大事なものだと思っています。

もうひとつは、芸術鑑賞は知的な好奇心を学ぶ場だと思います。そこにある意味を問い、何の関係があるのか、知的に読み解くことによって、よりたくさんのものを知ることができます。文化や芸術の意味を考える場として、ぜひ展覧会を通して、ただ見た、感じたというだけではなく、そこから次に繋がるものを考える、という体験をしていただけたらと思います。展覧会を見て、いろんな方と話していただけたら嬉しいなと思っています。

(池田さん)ありがとうございました。展覧会を介してアイデアを交換したり広げたりするような機会になればと思います。

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田根さんのお話をお読みいただいたうえで、もう一度展覧会をご覧いただくと、見る人それぞれに違った発見があるのではないでしょうか。本展会期は3/10(日)まで!ぜひ、足をお運びください。

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田根 剛|未来の記憶
Archaeology of the FutureーImage & Imagination

2019/1/19 − 3/10

田根 剛|未来の記憶

田根 剛 トークイベント レポート2

建築家・田根剛さんと、聞き手に池田美奈子さんをお迎えし、開催した『田根 剛 トークイベント「Archaeology of the Futureー未来の記憶 Image & Imagination」』レポート二回目です。第一回目と合わせてご覧ください!

記憶とは何か

(池田美奈子さん)今回サブタイトルを「Image & Imagination」とし、東京二会場と変えていて面白いなと思いました。そしてマニフェスト、「記憶は未来をつくる」という部分に非常に共感しました。
記憶というと、正しいとは限らないですよね。人は絶えず変わっていってしまう。記録は残るかもしれないけど、記憶は人の中にあって、ときに都合の良いように、または年代によって変わるかもしれない。「記憶」についてもう少し具体的にお話いただけますか。

(田根剛さん)ひとつ記憶が良いのは、記憶に正しいも間違いもない。一番大切なことは、正しさではなく、その記憶に何の意味があるのかを問いかけられることです。その問いが、記憶の力になるのではないかと思うと、僕らがものをつくる原動力もそこに集中していきやすい。
また記憶というと、人の記憶と思われがちですが、ここで語っているのは、場所の記憶です。人の記憶は変わって忘れられても、場所の記憶は絶対に忘れない。古代でも現代でもその場所で起きたことを僕らは掘り返し、その場所が持っている最も大切な記憶はなんだろうかと考えます。それを建築として残し伝えることで、もしかしたらそこから未来をつくることができるかもしれないと考えています。

(池田さん)なるほど。それが根本的な考え方なのですね。

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リサーチとクリエーション

(池田さん)アルティアムの展覧会は、膨大なリサーチ資料の部屋から始まります。建築の展覧会ということで、模型や図面、あるいはドローイングがあるのかなと思ったら、いきなり圧倒的な量のリサーチがある。

(田根さん)そうですね。

(池田さん)学問としてのアーキオロジー、考古学は、事実を求めていきますよね。でも、田根さんの場合、事実ではなく、何か別のものを掘り返している気がします。というのは、膨大なリサーチのイメージに添えられたキーワードが、どこかポエティックで恣意的なものかもしれない。それらのキーワードが、どうクリエーションに変わっていくのでしょうか。

(田根さん)その土地を掘り返して、様々な地層や土から見つかったものによって、歴史的な発見もできるかもしれないというモチベーションがある。
過去を掘り返すことで、歴史的な発見をしたいというのが考古学者であれば、僕らも同じように未来を創造したいという気持ちで、一見時間軸では未来とは真逆な過去を掘り返していく。このモチベーションが、日々の仕事に、密接に繋がっているような気がしています。

今回の展示は、最初の部屋に「記憶とは何か」をリサーチした約1,500枚以上の膨大なイメージがあり、ここに記憶の力が蓄積されているのではと考えています。イメージの中に、6つのキーワードがあり、例えば、「SYMBOL」の周りには、象徴的な画像や図像があります。古代人はシンボリックなものを見てそれを記憶してきた。または、シンボリックなものによって何かを崇拝、信仰する、祈る力があった。僕なりに、「象徴は記憶の原点ではないか」と考えています。他には、「IMPACT」の周りには、突然起こる出来事、予期せぬ衝撃を受けることで、「衝撃が最も強い記憶ではないか」。また「NARRATIVE」では、我々にとっての「記憶とは物語や伝承によって繋がる」ことができるのではないか、などの考えを展示しています。

イメージから様々な想像力を働かせ、建築を考え始める。これが基礎的な思考のプロセスだと思うと、この部屋なしで「Image & Imagination」というサブタイトルを語れないと思い、今回の展示構成に加えました。

(池田さん)展示を見られる方は、最初の部屋を読み解くと本当に面白いと思います。

(田根さん)読み解こう思えば、1時間でも2時間でも楽しめると思います。

 

リサーチの面白さ

(池田さん)プロジェクトごとに、このようなリサーチをされるのですか。

(田根さん)そうですね。どんなに小さなことでもやります。例えば、お酒のボトルをデザインしたことがあるのですが、たった一本のボトルデザインでも、お酒、ワインの容器の歴史的変遷やお酒を発酵させるプロセスを調べたりします。そうすると、大概はメソポタミアに辿り着くことが多いです。またこの文明に辿り着いたのかというくらい、大概のことはメソポタミア文明がやってしまっている。
メソポタミアで様々なものが発明されて、それを強い信仰で意味をつくり出したのがエジプトであったり、思想や哲学をつくったのがギリシャだったりします。ただ、大体はメソポタミアで発明されているというのが、僕の今のところの感想です。

(池田さん)そうすると、メソポタミアで生まれたものを、時間と空間を超えて我々は根源に持っていると。

(田根さん)コップにしても、持ちやすくするための取っ手は、メソポタミアが発明しています。ふたをすることもです。そういう意味でもなかなかすごい人々ですね。今日はそういう対談ではないですけど(笑)。

(池田さん)リサーチをやることでそういった発見がある、という面白さですよね。

(田根さん)僕らはまず言葉と本から学ぶことが多く、本を読みながら、書かれている言葉や気になっていることを見つけつつ、短時間で膨大な情報量を集めることができるインターネットを活用して作業をします。その作業がないとこのような様々な時代やスケールのものを扱えなかったのではと思うと、面白いですね。

 

ラベルを剥がす

(池田さん)あのリサーチの部屋自体がひとつの宇宙のように見えます。何かのプロジェクトがあれば、そこにだんだんフォーカスしていくと思いますが、全体の中であるものをどう位置付けていくのでしょうか。例えば「日本である」ということを、全体の中でどう位置付けますか。

(田根さん)例えば、「ここは日本である」といった抽象的な既成概念はどんどん外してしまう。そのとき、信じられるのは具体的な「場所」で、地名は信じていいと思っています。既成概念を外したときに何が見えるか、残っているか。または全く違うものを照らし合わせ、比較することで、何が見えてくるか。
日本という一応の概要はあっても、日本はどこかというと特定の場所はない。建築はその場所に建つので、場所の記憶の部分を探ってリサーチを行います。

(池田さん)なるほど。ラベルを剥がしていくということですかね。

(田根さん)そうですね。既成概念や一般化されたものは気にしないで、次々見ていくということですかね。

(池田さん)多くの人がラベルによって物事を認識して生きている中で、田根さんたちは、ラベルはないものとする、あるいは膨大な作業をするうちにどんどんラベルが剥がされていく。

(田根さん)そうかもしれないですね。一般的な見方をすると、どんどんものごとがつまらなく見えてきてしまう。でも、ものの意味を深く探っていくと、非常にたくさんの記憶が蓄積されている。
そう思うと、知っていく想像力が面白い。何も知らないことを前提に、知ろうとする好奇心が、物事をより深く広く繋げていく作業が面白いなと。

(池田さん)そういったベースがあると、まったく見たこともない新しいものがつくれる。

(田根さん)つくれるかもしれない。僕らがつくるものは基本的には建築なので、リサーチしたことがダイレクトに形や色に反映されるという訳ではありません。あくまで知らないことを知ることにより、自分たちの中になかったものが次々と思考の中に入ってきて、そこから何かつくりたいという衝動に変わっていく。内側からこみ上げる衝動をより強くする仕事としてやっています。

(池田さん)体づくりのような感じですかね。

(田根さん)基本は体育会系なので、筋トレとしてやっているような部分はあるかもしれないですね(笑)。

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Room 1 展示風景 撮影:古賀亜矢子

 

リサーチを始めたきっかけ

(池田さん)体育会系というのが気になってしまったのですが、どういうことでしょうか。

(田根さん)実は、元々スポーツをずっとやっていました。
2011年に長野・松本で、サイトウ・キネン・オーケストラという小澤征爾さんの舞台で、オペラの舞台空間をつくる仕事がありました。その時に舞台裏でオーケストラの方々がリハーサル前に個人でウォームアップをしていました。日々のトレーニング、ウォームアップで自分と向き合っている時間やその音色がとても美しくて、それを見たときに非常にショックを受けました。

基礎トレーニングとして、音楽家であれば本番に向けてリハーサルや練習をする。スポーツであれば、試合に向けてトレーニングを行う。それに対して、設計をやっている僕らが、いきなりプロジェクトを始めてしまうのは、何の準備もしてないのではないかと。
そこから、僕たちであればリサーチを基礎トレーニングとして繰り返すことによって、本当にオリジナリティのある仕事ができるのではないか、と気づき、必要を感じて、基礎の作業としてリサーチを始めました。それが、今仕事に大きく役立つようになったという経緯があります。

(池田さん)非常に納得感がありました。

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レポートは第三回に続きます!

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田根 剛|未来の記憶
Archaeology of the FutureーImage & Imagination

2019/1/19 − 3/10

田根 剛|未来の記憶

田根 剛 トークイベント レポート1

初日に開催した『田根 剛 トークイベント「Archaeology of the Futureー未来の記憶 Image & Imagination」』の模様を3回に分けてお届けします。第一回目は、トークの導入として建築家の田根剛さんにプレゼンいただいたご自身の設計事務所や本展のテーマやマニフェストについてご覧ください。


Atelier Tsuyoshi Tane Architects

(田根剛さん)オフィスはAtelier Tsuyoshi Tane Architectsという名前で、パリに拠点があります。フランス、日本、イタリア、オーストラリア、カナダやキプロス島など様々なところから集まった30数名のスタッフがいます。若い世代を中心に、異なる文化や背景を持ったスタッフが集まり、一緒に建築を考えています。
デジタル化が進み、コンピューターでの設計作業も多いですが、しっかりと自分たちの手を使いものを考えながらつくっていこうと思い、「アトリエ」を事務所の名前の最初につけました。また、「アーキテクツ」には、建築家として未来、次の時代を考え、つくっていこうとする意思を持った集団でありたいという想いがあります。
つくることからものの始まりがあると思っています。つくりながら考え、考えたものを図面に起こし、建築に展開することを日々の仕事としています。

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展覧会のテーマ

今回の展覧会のテーマは「Archaeology of the Future」です。「アーキオロジー」は「考古学」や「遺跡」などの訳がありますが、今回は展覧会に向けて「記憶」と意訳し、「未来の記憶」というタイトルにしました。
建築が生まれるときに、遺跡発掘現場のように、その場所を掘り返していく。過去を掘り返すことで、遠い時代や、現在の場所や時代にはなかったものが発掘される。考古学の発掘現場では、発掘されたものによって、それまで与えられてきた歴史を塗り替えることがあります。建築においても、この建築をつくることによって未来が変わるかもしれない。
そう考えたときに、考古学的なアプローチを「Archaeological Research(考古学的リサーチ)」と呼び、設計のプロセスを始める前に、その場所にまつわる様々なものを文脈だけでなく、ありとあらゆるものを調べ尽くします。気になったもの、発見したもの、そこから関係、発展したものなどを考察し、類推することで、多くの知らないことを知っていくという作業です。

去年の秋に15年間続けてきた仕事を東京の二会場で展示しました。単純に仕事を紹介するより、時代を切り取る「展覧会」というフォーマットを使って、「この時代、建築が何を考え、何を志すのか」を示すチャレンジの場にしたいという思いがありました。
東京オペラシティ アートギャラリーでは、サブタイトルを「Digging & Building」とし、掘り下げていくことと、未来を立ち上げていくことをテーマに。建築の専門ギャラリーであるTOTOギャラリー・間では、サブタイトルを「Search & Research」とし、仕事の考察のプロセスを探索していく作業と、リサーチという実験のような作業を見せ、同じ展覧会テーマ「Archaeology of the Future」で、二館違う側面を提案しました。

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展覧会のマニフェスト

展覧会のメッセージは、『記憶』、何かを覚えていること、それは単に過去を覚えているだけではなくて、「記憶は未来をつくるためにあるのではないか」という問い掛けです。展覧会を構想していく中で、このメッセージをいかに伝えるかを考えてきました。
そして今回、アルティアムの展覧会サブタイトルは、「Image & Imagination」としました。一見似た言葉ですが、「Image」は、ものを視覚的にみること、または見なくても自分の中でイメージできること、図像としてのイメージ。そして、「Imagination」には、想像力によってイメージを乗り越えたいという思いがある。東京会場とは異なるサブタイトルと展示構成で伝えようとしました。

また、作品集を初出版し、展覧会で考えてきたこと、見せてきたものを1冊の本にまとめています。単なるプロジェクトの紹介ではなく、建築が持つ形式や言語を、マニフェストやコンセプト、イメージ、ドローイングなど異なる役割を持ったフォーマットで表現した本です。

 

レポート第二回目は、池田美奈子さんをお迎えした対談に続きます。

【展覧会ページ】
田根 剛|未来の記憶
Archaeology of the FutureーImage & Imagination

2019/1/19 − 3/10

田根 剛|未来の記憶

オープニングレセプション レポート

Archaeology of the FutureーImage & Imagination

初日に建築家・田根剛さんをお迎えし、オープニングレセプションをおこないました。当日は会場に入りきれないほどたくさんの方にお越しいただき、大変なにぎわいのなかご挨拶いただきました。
(以下はオープニングレセプションでのトークを一部抜粋・編集したものです。)

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(アルティアム・安田)本日は「田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the FutureーImage & Imagination」のレセプションパーティーにお越しくださり、誠にありがとうございます。本展は昨年秋に東京の二会場(TOTOギャラリー・間東京オペラシティ アートギャラリー)で開催されました展覧会を「Image & Imagination」というサブタイトルのもと、再構成し実現しました。関係者の皆さまに、心より感謝の気持ち申し上げます。本当にありがとうございます。

アルティアムとしましても、建築の展覧会は約5年ぶりということで、世界で活躍される田根剛さんに、ここで展覧会を開催いただきましたことを嬉しく思います。それでは、田根さんからご挨拶をお願いいたします。

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(田根剛さん)こんばんは。建築家の田根剛と申します。今日はお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。僕自身、福岡に来るのは初めてです。一昨日着いてからほとんどこちらで最終確認をしており、なかなか街に出られなかったのですが、ようやく今日オープンして街を歩いた第一印象として、本当に文化度の高い街だなと感じました。海外に長く暮らしていると、わりと福岡出身の方に会う機会が多く、聞いてみると、福岡は東京に出るのも海外に出るのも感覚的には同じくらいだということで、海外に行く人も多いらしいですね。
そういう意味では今日こんなに集まってくださったことも含めて、好奇心の多い方が育まれるすばらしい環境だということが、なんとなく肌感覚としてあります。初めて来た街ながらもこんなに集まってくださって嬉しいなと思っています。

去年の秋にTOTOギャラリー・間という建築専門のギャラリーと、東京オペラシティ アートギャラリーの二会場で初の展覧会を開催し、それを福岡でやってくださるというお話をいただきました。

東京で開催した展覧会から、このアルティアムという会場に合わせて、展覧会を通して何を強く伝えたいかを再考し、「Image & Imagination」をテーマに、「物事を見てイメージすること」と「そこからより遠くへ想像力を働かせてつくっていくこと」を建築を通してやっていこうと構成しました。

展覧会は一回終わってしまうと再現は不可能なものだと思っています。その場所でしかできないことや体験できないこと、それを見る前と見た後とで、価値観に変化が生まれるような強いものをどうにか伝えたいという想いがあって。会場内の三つの部屋は異なる構成ながら、でもそれがひとつの建築、ひとつの建築家として形にできることを表現してみようと思いました。限られたスペースですが、濃密な体験が伝われば良いなという思いでやっていました。
たった三つの部屋でありながら、それぞれでまったく違う世界観と空間体験を、どうにかつくれたかなと思っています。
最初の部屋はイメージという二次元の表現で、真ん中の部屋では様々なプロジェクトの模型、奥の映像の部屋は光だけで出来上がった空間です。まったく異なる素材を使って、三つの会場をつくってみたので、そのアプローチの違いもぜひ楽しんでいただけたらと思います。

こちらのギャラリーは、一回チケットを買えば会期中何回来ても良いということなので、毎回来るたびに見えるものや伝わるものが変わってくるぐらい密度の濃い空間を体験しに、ぜひまた足を運んでくださると嬉しいなと思っています。ありがとうございました。

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「未来の記憶」をテーマに、三つの部屋を通して、イメージからイマジネーションへと飛躍していくプロセスをお楽しみください。
会期は3/10(日)まで。2/19(火)、2/20(水)は休館日です。ご注意くださいませ。
ご来場、お待ちしております。

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田根 剛|未来の記憶
Archaeology of the FutureーImage & Imagination

2019/1/19 − 3/10

30祭SANJUSSAI凱旋

松尾スズキのトークなんとかここまで起訴されず

松尾スズキ

松尾スズキ

演劇ジャーナリストの徳永京子氏を聞き手に、唯一無二の演劇集団「大人計画」の設立から、メンバーと共に歩んだ30年の歴史、そして自身の出身地である福岡への想いを、思う存分語ります。

日時 : 2019年3月20日 開場18:00  開演18:30 終演予定20:00
会場 : イムズホールイムズ9F
出演 : 松尾スズキ
聞き手 : 徳永京子演劇ジャーナリスト
料金 :前売1,500 円 ※前売券は販売予定枚数に達したため、販売終了いたしました。
当日2,000円全席指定 ※当日券の整理券配布は、予定枚数に達したため終了いたしました。詳細はこちら
チケット取扱 : 2月9日AM10:00より、チケットぴあ<Pコード 641-665>、ローソンチケット<Lコード 83088>、e+にて発売開始。
※未就学児の入場は不可
※トークイベントの詳細はこちら
※トークイベントに関するお問い合わせはスリーオクロックTEL 092-732-1688 / 平日10:00-18:30まで

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30祭(SANJUSSAI)凱旋
大人計画大博覧会in福岡

2019/3/16 − 4/21

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