Local Prospects 4

オープニングレセプション 作家来場

3名の出展作家を迎えて、オープニングレセプションを開催します。

日時:10月27日 18:30〜20:00
会場:三菱地所アルティアムイムズ8F
※参加無料・予約不要

【展覧会ページ】
Local Prospects 4
この隔たりを

2018/10/27 − 11/18

Local Prospects 4

公募審査結果発表

三菱地所アルティアムでは、九州・沖縄とその周辺地域を拠点とする作家を中心に、“いま、ここで紹介すべき作家”を発信する展覧会シリーズ「Local Prospects 4」を開催いたします。
2015年にスタートした本シリーズは、門戸の開かれた展覧会とするため、第2回から出展作家4名のうち1名を公募で選出してきました。回を重ねて迎えた今回の「Local Prospects 4」では、さらなる可能性を求めて、出展作家全員を公募で選出いたしました。

絵画、写真、映像、インスタレーション、メディアアートなど、多彩な表現による46件のエントリーがありました。厳正なる審査の結果、下記の作家による展示プランが選出されました。この度のご応募、誠にありがとうございました。審査結果、審査員による講評は、以下の通りです。

●審査概要
募集期間:2018年6月1日(金)〜8月3日(金)
応募総数:46件
入選者:木浦 奈津子(1985年鹿児島県生まれ、鹿児島県在住)、寺江 圭一朗(1981年広島県生まれ、東京都在住)、吉濱 翔(1985年沖縄県生まれ、沖縄県在住)
審査員:後小路 雅弘(九州大学大学院人文科学研究院 教授)、阿佐美 淑子(三菱一号館美術館 学芸員)、宮本 初音(ART BASE 88/Fukuoka Art Tips)、山田 晃子(三菱地所アルティアム)

●審査員コメント
後小路 雅弘(九州大学大学院人文科学研究院 教授)
この展覧会の審査は初めてなので、過去3回との比較はできないが、応募者数も予想したよりずっと多く、内容的な面でも、箸にも棒にもかからないといったものはほぼなく、予想以上にレベルが高く、粒ぞろいだったので、選考にはたいへん苦労した。逆に言うと、全体のレベルは水準以上だが、その中でさらに突出している作家も見られず、どんぐりの背比べ、といった面も否めなかった。
審査というのは、今回に限らず常にそうだが、選考対象の作家や作品を審査するというよりは、自分自身の美術観や美意識、展覧会への向き合い方といったものを自ら問い直すことになる。今回は、作品そのものの持つ魅力、展覧会場での表現力といった面を判断基準にしたし、同時に、テーマの「隔たり」を、自己と他者(あるいは客体)との単なる図式を越えて深めているかどうか、そして、ローカリティがただの「九州/沖縄らしさ」といったレベルを越える、あるいは裏切る内実を持っているか、それが必然性や切実さに裏打ちされているかどうか、といったことを考えながら選んだ。
とはいえ、今回は公募展であり、わたしの個人的な基準をクリアする十分な実力のある作家を選ぶというより、ある到達点を目指して、呻吟し、歩み続ける、未完の可能性を意識的に選んだ、ということになるだろう。

阿佐美 淑子(三菱一号館美術館 学芸員)
展覧会「Local Prospects」も今年で4回目。今回は、3名の招待作家に加える公募作家一名を選ぶ第2回、第3回から発展、全員を公募とする形式をとった。その理由は、前回までの審査において、多くの応募作家の力量が招待作家に匹敵することが分かり、全て公募としたほうが展覧会として見応えが増すのではと運営側が予測したからだった。
その読みは当たった。応募数はこれまでで最高の46本、しかも、充実した作品が驚くほど多かった。そのため、審査には予想以上の時間を必要とした。レベルの高さに審査員全員が驚きの感想をもらしたのは痛快だった。福岡はもともと現代アートが盛んで、長年、若い作家のレベルが高く保たれているが、彼らがこの展覧会に注目し、挑んでくれたおかげで、展覧会そのものの成長が見えたからだ。また複数の九州在住の海外出身の作家の応募もあったことは、審査員にとって大変幸福なことだった。国内外に開かれたアートシーンが醸成されているのは、福岡の街の歴史を考えれば当然かもしれないが、大変好ましいことだ。
一つだけ残念だったのは、前回までの応募作品にも同様だったが、社会や歴史に眼差しを向けた作品が大変少なかったことである。自己と向き合う作品は、もちろん悪くない。が、福岡、日本を出て世界に挑むためには、自己だけでなく、世界を見つめ、思考を深め、それを作品に表現することが必要だ。次回展では、ぜひ自己の外へ開かれた作品を期待したい。

宮本 初音(ART BASE 88/Fukuoka Art Tips)
「人数、増やせないの?!」なんども選考の現場で発せられた声です。応募者数が少なかったのではありません。選出するアーティスト数を増やしたい、落とすには惜しい、そんな葛藤に溢れた選考会でした。
今回はアーティスト全員が公募ということで選出できる数が増えましたが、アーティストの力量や仕事のバリエーションを考えるともっと多くを選んで会場でせめぎあってほしいと思ってしまいました。それほど、熱い審査になったのはなぜか。
応募数が増えたことがひとつ。そしてその資料が見やすくなったということも一因です。過去のデータ、今回のコンセプト、その文字や画像のデータをもとに私たちは空想します、どんな作品が出てくるのか。ちゃんとそこを想起させる資料が増えたということです。なかなか採用されないと思っているかたは、ひとりで苦しまずアドバイスを受けたらよいと思います。アーティストはもともと資料より作品を作る人なのですから。
審査の結果、ユニークな3人が揃いました。テーマをどう咀嚼して作品が登場するか、また相互の関係もわくわくします。ただ、お気づきでしょうか、いま福岡に住んでいるアーティストが含まれていません。これは過去にもあった、福岡での公募展において対象が広がると出てくる現象です。福岡で「アートすること」が日本、アジア、世界の中でどんなポジションにあるのか、この展覧会を通して、私もまた考えることになるでしょう。

山田 晃子(三菱地所アルティアム)
今回の公募では、「この隔たりを」というテーマを設定することで、作家自身が切実に感じている違和感や距離などの“隔たり”に対して、どのような在り方を作品化しているのか、そしてそれを展覧会というフォーマットでどのように見せようとしているのか、という2つの問いを投げかけたことは、公募告知文に記した通りである。
そのため、テーマを独自に咀嚼し深く思考しているか、 作品として強度があり展示プランにすべてがうまく落とし込まれているか、という点を審査基準とした。寺江圭一朗に関しては、自身の思考行動や体験から生じる非言語的なものをうまく作品化している点を評価した。吉濱翔は、2014年以降の自身の創作活動を総括的にとらえてテーマ解釈するという独自のスタンスが興味深い。木浦奈津子は絵画という古典的フォーマットと技法で、他者に開かれた風景画をシンプルに追求し、展示プランでもその点に意識的であったことを評価した。3者ともにすばらしい展示空間をつくり出してくれるにちがいないと期待する。
また、今回は舞台芸術領域で活動しているアーティストからも複数応募があり、主催者としては、本シリーズが美術に限らず、広く関心を集めることができたことを大変うれしく思う。 応募いただいた作家全員に感謝するとともに、今回の応募が今後の制作活動にプラスになることを強く願う。

●展覧会概要
Local Prospects 4 この隔たりを
会 期:2018年10月27日(土)〜11月18日(日) ※11/6(火)は休館日
会 場:三菱地所アルティアム(福岡市中央区天神1-7-11イムズ8階)
時 間:10:00〜20:00
入場料:一般400(300)円、学生300(200)円、高校生以下無料、再入場可、( )内は前売料金/チケットぴあ・10名以上の団体料金、障がい者等とその介護者1名は無料、アルティアムカード会員・三菱地所グループCARD(イムズカード)会員無料
主 催:三菱地所、三菱地所アルティアム、西日本新聞社

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2018/10/27 − 11/18

トンコハウス展

長砂賀洋さん ギャラリーツアー レポート

8/25(土)にトンコハウスのコンセプトアーティスト長砂賀洋さんをお迎えし、ギャラリーツアーをおこないました。終了後に開催したライブペインティング&サイン会と合わせて、レポートします!

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福岡は初めてという長砂さん。参加者と会場をまわりながら、ここぞとばかりにたくさんの制作秘話を打ち明けてくださいました。なかには、ここだけの話という内容もありましたが、以下、一部抜粋・編集してお届けします!

ー「光」と「影」のためのマケット

(長砂賀洋さん)2Dアニメーションで、なぜ「マケット」をつくるのか。傾向として、日本のアニメは平面的な捉え方をしますが、海外のアニメは西洋絵画がベースになっていて、「光」と「影」が基本にあります。どういう影の入り方をするか、特に短編映画『ダム・キーパー』は、フルペイントで光を表現しているんですよね。キャラクターにどういう光が当たって、どういう影ができているか。マケットを見ることで、光や影の入り方を理解することができます。
というと、ちゃんとマケットを作ってもらえるので、そう言いますけど(笑)。一方で、制作スタッフのテンションが上がるから、楽しいからという理由もあります!制作スタッフのテンションが上がるというのは重要で、現場が楽しくないと良いアニメーションはできないんですよね。

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ーCG制作は世界の仕組みを知ること

(長砂さん)(会場の長編テスト映像を見ながら)これは長編映画に向けて、東京のアニマさんという制作会社とコラボレーションしてテスト用に作りました。このクオリティのCG映像を制作するには、非常に高い技術が必要で、日本の会社とこのような3DCGの映像を作れたことはものすごく意味のあることだと思います。
平面の絵は、割と感覚的に描けるところもありますが、CGは全て具体的になるんです。例えば、ブタくんは、この3DCGのアニメーションで見ると、毛が生えています。他にも、着ているデニム生地のオーバーオールの縫い目がどれくらいの大きさになっているか、具体的にひとつひとつ考えていかないといけないんですね。そういう面では、知識や作業がより必要になってきます。だから、CG映像を作るのは世界を知ることに近い。世界の仕組みを勉強することにかなり近いんですよね。

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ー堤大介さんとロバート・コンドウさん

(長砂さん) 堤さんとロバートは、トンコハウスを代表する二人で、同じコンセプト・アーティストですが、実は役割が違っています。ロバートはピクサーではデザイナーだったのですが、この線画はロバートが描いたもので、世界観の構造をつくるための絵です。(絵の中には、まるで設計図のようにストーリー設定の説明が描かれている)
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ペインターとして堤さんが描いた色が付いている絵は、世界観の雰囲気、匂い、光をつくる。
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デザイナーとペインターで分かれているのは、デザインする能力と、ペイントする能力が違うからです。二人の異なる才能が奇跡的に合わさって、気が合って、会社をつくるというのは、絵描きからしたらとても羨ましい、すごいことだと思います。

 

ー短編映画『Moom』

(長砂さん)最近では『君の名は』でも知られる、映画プロデューサー・川村元気さんが文章を書いた絵本『ムーム』(2014年、白泉社)があります。この絵本を短編映画にした作品『Moom』で、僕はアートディレクターとしていろんな絵を描きました。これはフルCGで作っていて、トンコハウスと日本のマーザさんという会社と制作しました。
これは『Moom』の 「エモーショナルチャート」と「カラースクリプト」と呼ばれるものです。これらはセットのようなもので、大人数のスタッフとどういう映画を作りたいかということをシェアするために、この二つがあります。 エモーショナルチャートは、縦線が観客の心の動き、悲しい時と嬉しい時。横線が時間になっています。グラフにすることで、一番高いところで観客が一番テンションが高い、というふうに設定します。音楽と一緒で、曲にはイントロがあり、サビがあり、アウトロがありますよね。観客に物語を飽きずに見てもらうために画面にどう写すかをエモーショナルチャートで、全スタッフで共有するわけです。 それで、カラースクリプトで、こういう絵が入りますというのを具体的に示していく。『Moom』で照らし合わせてみると、感情的に最も高ぶるところで花火が上がっています。そういったことを、この二つで、スタッフ同士でより共有していきます。僕の仕事はこういうことがメインですね。

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ギャラリーツアー終了後、ライブペインティングをおこないました。長砂さんは、来場者からの質問に答えたり、エピソードを話したり、お話をしながら描くスタイルで、オーディエンスを終始楽しませてくださいました!
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長砂さんがアートディレクターを務めた短編映画『Moom』に登場するムームやルミン、そして『ダム・キーパー』のブタくんたちが共演したイラストを描いてくださいました!「TONKO(TSU) HOUSE」の仲間たちのイラストは会場でお楽しみください♪

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サイン会では、これまでに来場したトンコハウスの皆さんのサインが揃った書籍を持参されたファンの方の姿も。ここでも『Moom』からムームやルミンを描いてくださっていました。
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エリック・オーさんにはじまり、総監督である堤大介さん、福岡出身の中村俊博さん、そして最後に長砂賀洋さんと、会期中にトンコハウスファミリーが続々と来場してくださいました。『ダム・キーパー』の長編作品など、トンコハウスのこれからが本当に楽しみです! 本展では、制作途中の作品も含めて、作品の制作過程やマケット、スケッチなども展示しています。会期は9/2(日)まで。どうぞお見逃しなく!

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トンコハウス展
「ダム・キーパー」の旅

2018/7/21 − 9/2

トンコハウス展

中村俊博さん アニメーションワークショップ レポート

九州産業大学4年、博物館実習生の野村です。
8月18日(日)におこなわれたアニメーションワークショップの様子をレポートします。

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福岡出身でトンコハウスのアニメーター中村俊博さんにお越しいただき、ゾートロープを作りました。ゾートロープとは、パラパラ漫画のような連続した動きのある絵や写真を、縦にスリットの入った円筒に入れて回転させるとアニメーションのようにみえる原始的な映像装置のことです。この装置を作ることで、アニメーションの仕組みを体験することができました。

まず、外側の枠を作ります。
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木の棒を差し込む筒をボンドで貼り付けます。
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いよいよ、内側に貼るアニメーションのイラストを描いていきます。今回、特別に中村さんが「ダム・キーパー」に登場するブタくん、キツネくん、カバくんが歩いたり、走ったりするゾートロープ用イラストをご用意くださいました!

そして急遽、中村さんにも参加者の皆さまと一緒にゾートロープを制作していただきました!
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中村さんよりゾートロープのアニメーション制作のポイントとして、「動きが繰り返されるサイクルアニメーションなので、複雑なものよりもシンプルな動きの方が見栄えが良く、最初と終わりのイラストが似ているときれいにループした動きになる」とアドバイスをいただきました。
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中村さん作のアニメーションのイラストに色を塗ったり、動きを参考にしながらオリジナルのイラストを描いたりと皆さま思い思いに作っていました。

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この段階では動く姿がわからないので、どんなアニメーションになるのかワクワクしますね!

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中村さんは、『ピッグ 丘の上のダム・キーパー』に登場するさかなが水浴びしながらダンスするアニメーションを描かれていました。

イラストが完成したら、切り離してゾートロープの土台に貼ります。

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すべて貼り終えると、ゾートロープの完成です。

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回転させながらスリットの間から覗くと絵が動いて見えます。完成して初めて、自分で作ったアニメーションを見ることができ、静止画だったイラストが動き出すとついつい笑顔になってしまいますね!

完成後は自分の作品について発表し、一つ一つの作品に中村さんがコメントしてくださいました。
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中村さんの「アニメーションは言語ではないので世界中の人と繋がることができる」という言葉を聞き、さらにアニメーションの奥深さを感じました。
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アルティアムの受付で、中村さん作のゾートロープを実際にご覧いただけます!お手にとってお楽しみください!ずっと回して見ていたくなります。

ワークショップ終了後、会場でライブペインティングとサイン会をおこないました!
たくさんの来場者と取材カメラが見守るなか、どんどん描き進めていきます。
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福岡出身の中村さんならでは、かつ豪華キャラクターが勢揃いのイラストに仕上がっていました。ご来場の際は、近くでご覧ください!
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サイン会にもたくさんの方にお並びいただき、ありがとうございました!

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アニメーションワークショップは終了しましたが、アルティアム会場内で随時ワークショップ「風車をつくろう」を開催中です。
8/25(土)には、トンコハウスのペインター長砂賀洋さんが来場し、ギャラリーツアーとライブペインティングをおこないます!こちらもどうぞお楽しみに♪
会期は残り10日間!ご来場お待ちしております。

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トンコハウス展
「ダム・キーパー」の旅

2018/7/21 − 9/2

トンコハウス展

ギャラリーツアー | 長砂賀洋

トンコハウスの長砂賀洋さんによるギャラリーツアーとライブペインティングをおこないます。

【プロフィール】長砂賀洋 Yoshihiro Nagasuna
鳥取県出身。京都精華大学テキスタイルデザインコース卒業。
アニメ美術背景スタッフとして多数の作品に携わった後、渡米。堤大介、ロバート・コンドウ監督作品『ダム・キーパー』にペインターとして参加したのち、ショートフィルム『Moom』のアートディレクターを担当。コミック版『ダム・キーパー』にペイントリードとして参加。
現在もトンコハウス最新作にコンセプトアーティストして参加中。

日時:8月25日 ギャラリーツアー14:00〜20分程度、ライブペインティング14:30頃〜
会場:三菱地所アルティアムイムズ8F
※参加無料・予約不要要展覧会チケット

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「ダム・キーパー」の旅

2018/7/21 − 9/2

トンコハウス展

堤大介監督 in 福岡 レポート

8/3(金)にトンコハウスの総監督である堤大介さんをお招きし、特別上映会+トークを開催しました。堤監督の滞在中は連日、会場内でサイン会やライブペインティングをおこないました。監督が滞在した3日間をまとめてレポートします!

特別上映会+トーク
アメリカから堤監督が来日し開催する貴重なイベントということで、遠方からもたくさんの方にお越しいただきました。特別上映会で上映されたのは、オープニングイベントで来日したエリック・オー監督によるシリーズ作『ピッグ 丘の上のダム・キーパー』。当日は、劇場版として編集された全10話をまとめてご覧いただきました。堤さんとロバートさんお二人の総監督、そしてエリック監督によってつくられた本作。時に可笑しく、時に切ない展開に、会場は笑いと涙に包まれました。
(以下は、特別上映会後のトークを一部抜粋・編集したものです。)

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ー福岡での開催について

(堤大介監督)僕はピクサーに在籍していた頃、日本全国を『トイ・ストーリー3』のPRツアーで回ったんですが、一番大好きだった街がここ福岡です。食べ物も美味しいし、街の雰囲気もすごくエネルギーがあって。やっとまた戻ってくることができて、そして福岡でトンコハウス展をできて、本当にうれしいです。

トンコハウス展は、2年前に銀座・クリエイションギャラリーG8で、去年は石巻の石ノ森萬画館で、そして今回アルティアムでやらせていただきました。僕たちはまだ作品の数も少ないですし、普通、展覧会というのは大きな作品をつくって、そのあとに発表するのが普通だと思います。ただ、トンコハウスを立ち上げて、苦労と大変な思いもしながら、みんなで作り上げる楽しさをシェアしたいという気持ちがあるんです。僕らが展覧会でやっていることは、今こうして制作途中のものも含めて、制作の過程からみんなと共有していこうというところから来ています。なので、制作途中の作品も含めてトンコハウス展では展示をしています。イムズプラザの「ようこそ!トンコタウン!」も含めて、ワクワクする気持ちで福岡にやってきました。

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ートンコハウスのはじまり

(堤監督)トンコハウスを始めて、4年が経ちます。すごく小さなグループです。原点となる『ダム・キーパー』という18分の短編映画は、僕とロバートがまだピクサーにいた時に、自主制作として、休みの日や早朝、夜に集まって9ヶ月かけて作った作品です。それが良い形でいろんなところで評価を得て、アカデミー賞にノミネートされるという幸運がありました。ピクサーというすべてが整った環境で、夢のような仕事をさせていただいていたんですけど、その時、この自主制作の経験を通じて、新しいことに挑戦したいという気持ちになりました。自分自身になにかを課すとすれば、これ以上待ってはいけないと。

僕はこの時に2歳になる子どもがいましたし、ロバートも結婚したばかりの時でした。二人とも家のローンも抱えていて、普通で言ったら一番最悪な時期にピクサーを辞めて、トンコハウスという会社をつくりました。

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ー映像だけにとどまらないクリエーション

(堤監督)僕らは映像だけでなく、本もつくります。アルティアムの併設ショップでも、「グラフィック・ノベル」と呼ばれる本を販売しています。グラフィック・ノベルは、漫画と絵本を足して二で割ったような日本にはないタイプの作品です。『ダム・キーパー』の長編の構想があって、その原作となるストーリーを、3冊のグラフィック・ノベルとしてつくっています。これまでのストーリーとは違って、ピッグとフォックスがもう少し大人になった時に、ダムの外にピッグのお父さんを探しに行くというお話です。

トンコハウスは、手描きアニメーションもCGアニメーションもやりますし、お話がつくれて、絵が描けて、世界観やキャラクターがつくれる人がいるんだから、いろんなことをやっていこうよという態度で活動をしています。

 

ー福岡出身の中村俊博さんについて

(堤監督)今日上映したシリーズ作品『ピッグ 丘の上のダム・キーパー』で、エリックの右腕のような存在だったのが、トンコハウスにいる中村俊博なんですね。地元が福岡で、アメリカに留学して、初期の頃からトンコハウスにいて、短編の『ダム・キーパー』の時から活躍しています。今回福岡で展覧会をやらせていただけて、とても喜んでいました。8/18(土)にアメリカから彼がやってきます。その時には僕と同じように、ギャラリーの壁に落書きもするので、ぜひ皆さん会いに来てください!

トークの最後に質疑応答コーナーを設けました。

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(来場者)今まで作品をつくるなかで、伝えたいと思っていることを作品で伝えられなかったらどうしようというようなことを思ったことはありますか。

(堤監督)すごくあります。作品って結局自分自身だと思うんですよね。日常でも、自身が信じていることや、こんな自分でいたいと思うことを、周りが理解してくれないことってありますよね。それと同じで、それは苦しいですよね。でも、作品は自分の手を離れたらいろんなことを言われるわけです。辛辣なことを言われたこともあります。それはクリエーターの宿命というか、そのリスクは負ってつくるという覚悟はあります。

僕らが心がけているのは、客観的な目で意見を言ってくれる人を側に置くことです。僕とロバートは常にペアで、どちらかが客観的な立場をとる。伝わっているのかいないのか、遠慮をしないで正直に言ってあげる。そういう存在を自分の周りにつくるというのが大事だと思います。

 

サイン会&ライブペインティング
特別上映会+トークイベント翌日、急遽、堤監督によるサイン会をおこないました。前日のお知らせにも関わらず、たくさんの方にお集まりいただきました。サインと一緒に描かれるイラストは一つ一つ違っていて、並ばれた皆さまもとても喜ばれていました。

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また、福岡滞在中の合間を縫って、会場入り口に堤監督が絵を描いてくれました!

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たくさんのオーディエンスに見守られながら、どんどん描き進めていく堤監督。

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ほぼ日のプロジェクト「ENOMONO」でトンコハウスと一緒に制作をしている京都在住の画家・junaida(ジュナイダ)さんも飛び入り参加してくださいました。ENOMONOやjunaidaさんのグッズも、会期中、併設ショップで販売していますよ♪

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ご来場の際は、お二人の合作をぜひ近くでご覧ください!ダム・キーパーのキャラクターやjunaidaさんの小人など、見ているといろんな発見があります♪
堤さんがトーク中に触れていた中村俊博さんのライブペインティングは、8/18(土)17時〜アルティアムでおこないます!8/25(土)14時〜は、トンコハウスの長砂賀洋さんによるギャラリーツアーも決定しました!最終日9/2(日)には追加の上映会も♪たくさんのご来場、お待ちしております。

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トンコハウス展
「ダム・キーパー」の旅

2018/7/21 − 9/2

トンコハウス展

ワークショップ 風車をつくろう! レポート

九州産業大学4年、博物館実習生の野村です。

現在開催中のトンコハウス展会場内にて行われているワークショップ「風車をつくろう!」をご紹介していきます。
このワークショップでは、トンコハウスの初作品である短編映画『ダム・キーパー』に登場する丘に自分で作った風車を飾ることができます。
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まずは、おりがみの白い面に絵を描いていきます。黄色い面には、ブタくんがプリントされた会場オリジナルのおりがみです!

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ワークショップスペースには、色鉛筆やクレヨンを置いています。どんな風車にするか考えながら、好きな色を塗ったり、形を描いたりしてみてくださいね♪
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次は、はさみでちょきちょきと切り込みを入れて、中心に向かって折り、のりで貼ると、平らだった紙が風車の形になります。

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最後に、風車の中央につまようじを刺して、ストローに差し込むと風車の完成です!
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完成した風車はブタくんたちが待っている丘に飾るか、お持ち帰りいただくこともできます!
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カラフルな模様やトンコハウス作品に登場するキャラクターが描かれたものなど、素敵な風車が丘一面に広がっています。
丘の上でくるくると回る風車はとてもきれいですね♪

『ダム・キーパー』は大気汚染に覆われた街が舞台です。 主人公のブタくんは闇から街を守るために大きな風車を回す役目を負っています。 ブタくんと一緒に風車の力で闇から街を守りたいという気持ちがこのワークショップに込められています。

会期中、子どもから大人までどなたでも参加できます。会場にお越しの際は是非風車を作ってみてくださいね♪お待ちしております。

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トンコハウス展
「ダム・キーパー」の旅

2018/7/21 − 9/2

トンコハウス展

旅するトンコハウス展紹介レポート

トンコハウス展の魅力をお届けするイントロダクションとして、トンコハウスや会場の展示作品について簡単にご紹介します!

不思議な名前の由来

最初に作られた短編映画『ダム・キーパー』のメインキャラクターはブタとキツネ。日本語ではブタはトン(豚)、キツネはコ(狐)…あわせて「トンコ」!そこに様々な分野のクリエーターが集まることを願い「ハウス」をつけました。

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堤大介さん、ロバート・コンドウさんの二人が2014年に立ち上げたトンコハウス。ピクサーでの仕事の合間に制作を手伝っていたエリック・オーさんをはじめとし、少しずつメンバーが増え続けているそうです。
トンコハウスの一日を映した動画です。この小さな空間から、作品が生み出されています。会場に、トンコハウスのスタジオと同じ木材をアメリカから運び、スタジオの雰囲気を一部再現しています。ご注目ください♪


光の美しさに注目!

ピクサー時代、光と色のアートディレクションをつとめた堤大介監督。その才能は、アニメーション業界で「光の魔術師」と呼ばれるほど。本展でも作品中の光の演出は必見です!

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平面的な下絵からアニメーションに出てくるブタくんの最終形態まで、影や光を入れていく工程を展示しています。

カラースクリプトやマケット

「カラースクリプト」とは色の設計図のことです。登場人物の感情や展開に合わせて、ストーリー全体の色 や光の方向性を示す役割を担います。アニメーション制作の最初に取 り組むことから、本展もカラースクリプトの展示からはじまります。 ストーリー全体の色使いを観察してみてください!
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アニメーションの中でさまざまな動きを見せるキャラクターたち。立体的にキャラクターを共通理解するために「マケット」がつくられます。アニメーションの制作過程で、まず身長や体格などの個体差をマケットからつかみます。

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続いていく「ダム・キーパー」の旅

はじまりとなった短編映画から、シリーズ作品や長編映画へと繋がっていく「ダム・キーパー」。
シリーズ作『ピッグ 丘の上のダム・キーパー』は、併設ショップドットジーで、DVD・ブルーレイともに販売中です!TSUTAYAでは先行レンタルもされています。

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会場には、3DCGのリアルな質感のブタくんもいます!長編映画に向け、テスト用につくられたものです。
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また、「グラフィック・ノベル」と呼ばれる漫画版「ダム・キーパー」の展示もあります。長編作品の原作となる3部作となっており、併設ショップで第2部まで購入可能です。(2019年春第3部発売予定)
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会期は9/2(日)まで!会場には随時ご参加いただけるWSコーナーも。ご来場お待ちしております。

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「ダム・キーパー」の旅

2018/7/21 − 9/2

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