世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦

トークイベント南インドのキッチンをめぐる旅

齋藤 名穂 photo:Hideki Ookura

齋藤 名穂 photo:Hideki Ookura

『南インド キッチンの旅』 (ブルーシープ 2018年)

『南インド キッチンの旅』 (ブルーシープ 2018年)

タラブックスに長期滞在して生まれた本『南インド キッチンの旅』の著者・齋藤名穂が、タラブックスとの出会いや、南インドのキッチンから垣間見えた人々の日常や文化についてお話しします。

日時:8月31日 開場13:45 開演14:00〜90分程度
会場:デジタルハリウッドSTUDIO福岡イムズ11F
話し手:齋藤名穂建築家・デザイナー
定員:50名自由席・先着順
料金:500円
申込方法:アルティアム092-733-2050まで要電話予約。8月5日より受付開始。 ※定員に達したため、申込受付を終了いたしました。

【展覧会ページ】
世界を変える美しい本
インド・タラブックスの挑戦

2019/8/31 − 10/6

チャペック兄弟の絵本・ブックデザイン・舞台

オープニングイベント 講演チャペック兄弟の創作とその時代 レポート後編

初日に阿部賢一先生をお迎えし開催した講演「チャペック兄弟の創作とその時代」レポート後編です。前編と合わせてご覧ください。

DSC00711

新聞記者/『郵便屋さんの話』『ダーシェンカ』

チャペック兄弟は、新しくクオリティーの高い、子どもも楽しめる文化を作ろうとしていました。今回展示されている『長い長いお医者さんの話』もそうですが、実はこれは依頼原稿です。この時代の新聞記者はいろんなものを書いて紙面を埋めていかなきゃいけない。一人何役もこなすわけです。カレルとヨゼフは、「日曜版」に子ども用の読み物も書いています。
チャペックの児童文学の特徴は、王様などが出て来ることもあるんですが、郵便屋さんなどの毎日見かける身近な人を素材にしている点があります。チャペックはお話というのは、身近なことや、生活から生まれてきているんだと言っています。
その中のひとつである『郵便屋さんの話』は、郵便配達員のコルババさんがうつらうつらしていると、夜中に小人たちが現れて、手紙でトランプをしている。一枚だけ温かい手紙があって、これは心がこもっている手紙だと。でもその手紙には、宛名も差出人も書いてないんです。コルババさんはどうしてもその手紙を届けたいと、1年かけて手紙を届けるというお話です。実は教育的な側面があると思いますが、コルババさんが配達先を探しているところで、チェコのいろんな名所が出てきて、チェコの風土巡りのようにもなっているんですね。絵を描いたのは、お兄さんのヨゼフ・チャペックです。ペンで描いた非常にシンプルなものですが、それは新聞用だからなんです。新聞には縮小して掲載されるので、大きな輪郭が強調されています。

『ダーシェンカ』 出典: http://www.digitalniknihovna.cz/mzk/view/uuid:c121cd00-2d8e-11e2-89c9-005056827e51?page=uuid:fd5c89454792a3d3fdc165df8edcd95b

『ダーシェンカ』
出典:
http://www.digitalniknihovna.cz/mzk/view/uuid:c121cd00-2d8e-11e2-89c9-005056827e51?page=uuid:fd5c89454792a3d3fdc165df8edcd95b

『ダーシェンカ』の表紙を見てください。
文章を書き、
絵を描き、
写真を撮影し、
挑戦したのは
カレル・チャペック
と書いてあります。カレルは決して児童文学の専門家ではない。『ダーシェンカ』も依頼原稿ですが、ニーズがあるならトライしてみたという感覚でしょうね。それはやっぱり、この時代のチェコの雰囲気だと思います。この時代のチェコスロヴァキアはありとあらゆるものを急いで作らないといけない時代で、まだそんなに専門家がいなかった。優秀な人にはいろんなジャンルの仕事が多く舞い込んだということです。だからこそ、固定観念がなく、新しいものができたと言えます。実は装丁家のカレル・タイゲはこの作品で、テキストとイラストに加えて、写真も使っています。児童文学でフォトモンタージュを使ったのは、この1933年の『ダーシェンカ』が初めての例だと言われております。そして、カレルが描いたイラストも一筆書きですね。ヨゼフの影響を受けていると思いますが、素人とはいえ、非常に卓越した観察眼と表現力を持った人物だと思います。

画家ヨゼフ・チャペック

チャペック兄弟は二人とも、フランスの文化、芸術に傾倒しています。フランス的な芸術潮流がチェコに生まれますが、その先駆的な存在がヨゼフ・チャペックでした。カレルはフランスの詩を翻訳して、近代的なチェコの詩の石杖を築きました。ヨゼフはキュビスムの影響を受けていて、ピカソの作品と通底しているような、いろんな視点から描いた絵画作品を残しています。

キュビスムの多視点的手法は、カレルの小説にも表れており、ヨゼフがカレルに影響を与えていると言えると思います。カレルの小説『流れ星』は、ある嵐の夜に飛行機が墜落します。男の人が意識不明で身元を証明するものがなく、ある病院に運ばれます。でも、識別できるものがなくて、その人は患者Xと呼ばれます。そこにたまたま居合わせた何人かの人が、じゃあこの人はどういう人なのか、ということでいろいろと推理を働かせていくという物語です。尼僧看護婦、千里眼の超能力者、詩人という人たちが、それぞれの立場から推理をする。これはキュビスムと同じで、いろんな視点から書いていくけれども、答えは言わない。どれかが正解というわけではありません。カレルはこうした相対主義のやり方、検討に検討を重ねるという形で、小説やエッセイを書いています。そういった意味では、カレルのキュビスム的な小説、ヨゼフのキュビスム的絵画というのはどこかで通じるものがあったというわけです。

カレルはおとぎ話をつくる時には生活から出る身近なものを書きましたが、ヨゼフも絵画作品においてそうしたものを描いています。ヨゼフは1910年代にキュビスムの前衛的な作品に出会ったんですけども、1920年代は子どもを主題にしたものが増えていきます。その理由の一つには、娘アレンカの誕生があります。ヨゼフが書いた童話作品では、最初に彼女に読み聞かせて反応を見て、加筆修正していくという形で書かれていたと言われています。
また、ヨゼフはいわゆるアフリカの芸術や彫刻にオマージュを捧げていると同時に、日曜画家の絵が大変素晴らしいという内容の著作『原始民族の芸術』を出版しており、ヨゼフは絵画表現においてアマチュアであり続けようとしたと言えると思います。

ヨゼフの装丁/カレルの著作

チャペック兄弟二人がともに力を入れてきたのが本づくりでした。ヨゼフの装丁には、幾何学的なキュビスムの感覚が見られます。ただし、シンプルな一色刷りが多く、複雑な多色刷りや凝ったグラフィック加工はやらない。シンプルで幾何学的なんだけれども、図案の配置を計算し尽くして立体的で躍動的なブックデザインになっている。パッと目を引く、そういった効果を出すために非常に細かいことをやっています。展覧会場でぜひ実際に見てお楽しみください。

チェコは中世の宗教戦争で負けたことで、貴族階級があまり存在しないんです。国ができた当時ほぼ均一な社会階層になっていた。芸術家たちはそうした市民に楽しんでもらえる芸術ということで、本作りに力を入れていました。本は買おうと思えば買えるんです。そして書棚に置くだけでちょっとしたアートになる。そういった一番身近な芸術が本でした。

ロボット

最後に「ロボット」についてお話しします。1920年に発表された戯曲『R.U.R.』から派生した言葉です。『R.U.R.』というタイトルは、「ロッサム社のユニバーサルロボット」という意味です。展覧会会場には、ベドジフ・フォイエルシュタインという人が描いた舞台案が展示されています。大変貴重なものですので、ぜひご覧いただきたいです。非常に色彩豊かで近未来的な、1920年代としては先端的な表現です。フォイエルシュタインは日本と所縁がある作家、美術デザイナー、建築家で、東京の築地の聖路加国際病院を手がけています。チェコ系の建築家が日本にも数多く来ていたんです。
「ロボット」と言う言葉の由来はちゃんとわかっています。しばしばいろんなクイズとかで「ロボットを発明したのは誰ですか」「カレル・チャペック」というのがありますが、これは間違いです。実はヨゼフ・チャペックなんです。カレルが「人工の労働者をどう呼んだらいいのか分からないんだ」とヨゼフに相談したところ、「ロボットにしたら」と。ロボットとは、チェコ語で「ロボタ」、つまり「賦役」を意味します。
もう一つ間違っていはいけないのは、カレルが描いたロボット像です。みなさん「ロボット」と聞いてどういうものを思い浮かべますか。

出典: https://www.denofgeek.com/us/culture/279175/the-legacy-of-rossums-universal-robots

出典:
https://www.denofgeek.com/us/culture/279175/the-legacy-of-rossums-universal-robots

これは1938年にBBCテレビが作ったロボットですが、どうですか。金属っぽくて、動作がカクカクしていそうな。これは、カレルの戯曲を読んでいない証拠です。戯曲にはロボットとはどういうものか、ちゃんと書いてあります。「金髪の女性には典型的なうぶ毛まであります。目は小さめですけれど」と。実は人間の造形そっくりなものとして考えられていたんです。今で言うアンドロイド寄りです。ロボットの作り方も書いていて、粉末を混ぜて作るというシーンがあります。日本語だとよく分からないんですが、チェコ語で「チェスト」、つまり「練り物」を指します。プラハに昔からあるゴーレム伝説というユダヤのお話があります。土くれから作った人造人間がいて、あるお守りの言葉を入れると自分のいうことを聞いて、自分の二倍の仕事をしてくれる召使いとして作ったという内容です。つまり、チャペックがいきなりゼロから人造人間を作り出したのではなくて、ゴーレム伝説が下敷きになっている。ゴーレム伝説では、ある時お守りの言葉を入れ忘れて、夜になって召使いが暴れ反乱を起こしますが、この内容もチャペックの『R.U.R.』と重なっていますね。

おわりに

チャペック兄弟は生活に根ざした考えを持ち、日常生活を大事にしていました。カレルは徐々に電車も満員電車になって、人間らしさが失われてきている、仕事をするために仕事をしていると危惧していました。カレルもヨゼフも、人間らしさ、生活感を大事にし、どこか超えてはならない一線という意識を持っていて、それを超えるものとして生まれたのがロボットという造形だったかもしれません。

チャペック兄弟は、皆さんにいろんな入り口を作ってくれています。純粋にかわいいもの、SF的なもの、思索へと誘うもの。チェコスロヴァキアという新しい国ができて、新しい芸術、娯楽、哲学、思想、美術、本を作り上げていった二人です。いろいろな入口から入って、チャペック兄弟の世界、そしてチェコ、さらには中央ヨーロッパへと興味を広げ深めていっていただければと思います。今日はありがとうございました。

———
本展会期は7月15日(月・祝)まで。阿部賢一先生の講演レポートを読んで展覧会をご覧いただくと、違った発見があるかもしれません。ぜひ、足をお運びください。

【展覧会ページ】
「ロボット」誕生100年記念
チャペック兄弟の絵本・ブックデザイン・舞台

2019/6/8 − 7/15

チャペック兄弟の絵本・ブックデザイン・舞台

オープニングイベント 講演チャペック兄弟の創作とその時代 レポート前編

展覧会オープニングイベントとして、中東欧美術および文学を専門に、多数翻訳を手掛け、東京大学で准教授として教鞭をとっている阿部賢一先生をお招きし、チャペック兄弟が生きた時代とその創作についてお話いただきました。非常にわかりやすく面白いと大好評でしたので、その内容を抜粋・編集したものを2回に分けてお届けします!

DSC00704

(阿部賢一) 今日はこういった機会に福岡でお話しできて大変嬉しく思います。

カレル・チャペックが「ロボット」という言葉を世に出したのは1920年、ちょうど100年前のことです。私たちが知っている人造人間の雛形を作ったのが、このカレル・チャペックという人物です。今日は、なぜこの時代にチェコスロヴァキアで「ロボット」という言葉が生まれたのか、なぜチャペックという作家が誕生したのか、ということをお話していきたいと思います。

チェコスロヴァキア共和国

出典:„Atlas Světa“ Praha: Vojenský zeměpisný ústav v Praze, 1931. (https://cs.wikipedia.org/wiki/Soubor:R%C4%8Cs._Pom%C4%9Bry_n%C3%A1rodnostn%C3%AD.jpg)

出典:„Atlas Světa“ Praha: Vojenský zeměpisný ústav v Praze, 1931.
(https://cs.wikipedia.org/wiki/Soubor:R%C4%8Cs._Pom%C4%9Bry_n%C3%A1rodnostn%C3%AD.jpg)

チャペック兄弟は、チェコスロヴァキアができた時代の立役者です。1918年、第一次世界大戦でオーストリア=ハンガリー帝国がなくなり、チェコスロヴァキアという国が誕生しました。こちらが当時の地図です。非常に横長い。左側が今のチェコです。国境が、ドイツ、オーストリア、ポーランドに接している。このオレンジのところは、今日のウクライナになります。かつてのチェコスロヴァキアはとても大きかったんですね。住んでいる民族で色分けしています。最も多いピンクがチェコスロヴァキア人です。左側の水色がドイツ人。ドイツ系の人々が当時から多かったということがお分かりいただけると思います。緑がハンガリー系。オレンジはポーランド系、あとはロシア、ウクライナなど。チェコスロヴァキアは多民族、多文化の国でした。
国ができあがった時に中心となったのが、マサリク大統領です。私たちにとっては、国ができるという感覚は分かりづらいかと思うんですが、国ができるということは、すべてを一から作るということです。紙幣をつくる、切手をつくる。ありとあらゆる役所、省庁、かつては領事館しかなかったところが大使館になる。一夜にしてとは言いませんが、短期間の間に、すべてをプラハで担うようになります。その時に活躍したのは官僚や政治家だけでなく、あらゆる文化人も動員されました。例えば、チェコスロヴァキア建国後作られた10コルナ紙幣。国の依頼で、皆さんご存じのアルフォンス・ミュシャ(チェコ語の発音ではムハ)が手がけました。国から依頼され、芸術家たちが短期間でそれまでなかったものを作った時代でした。今日お話しするカレル・チャペック、ヨゼフ・チャペックの芸術家兄弟も、ミュシャのように、チェコスロヴァキア建国時に大きな役割を担ったのです。

チャペック兄弟

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Karel_a_Josef_%C4%8Capkov%C3%A9_1927.jpg

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Karel_a_Josef_%C4%8Capkov%C3%A9_1927.jpg

カレル・チャペックは、小説やおとぎ話の作家、劇曲家として知られていますし、ヨゼフ・チャペックは画家として知られています。日本ではあまり訳されていませんけど、ヨゼフは詩人でもありました。共通するのは、二人とも生涯記者であったということです。彼らは、チェコスロヴァキアができてから、第二次世界大戦が始まる前の1939年3月にチェコスロヴァキアがドイツ保護領となり、国がなくなるまでの約20年間に8〜9割の作品を作りました。

カレルはその前年1938年のクリスマスに48歳という若さで、肺炎が原因で亡くなっています。ナチスの侵攻が続いている状況で、プラハ城の聖ヴィート大聖堂で夜通しクリスマスに祈り、寒くて体も冷えて、肺炎にかかったのではないかと言われています。
ヨゼフも当時非常に影響力のある人物だったため、すぐ捕まりました。初めはいろんな収容所で絵を描く仕事をしていましたが、最終的には強制収容所で亡くなったと言われています。ヨゼフがいつどこで死んだのかは、遺体が見つかっておらず分かっていません。

じゃあ、新しい国ができてわずか20年で無くなってしまうという状況の中で、二人は何をしたのか。画家であるミュシャが切手や紙幣のデザインをした時に、作家であるカレル・チャペックは言論空間、つまり社会情勢の基礎となる言葉を作っていきました。新聞にいろんなエッセイや政治的な記事、チェコスロヴァキア人の文化生活について書きました。また、カレルは毎週金曜日に自宅に文化人を招いていたのですが、この「金曜日会」にマサリク大統領もお忍びでやってきて、いろんな議論をしたと言われています。

出典:https://cs.m.wikipedia.org/wiki/Soubor:T._G._Masaryk_a_K._%C4%8Capek.gif

出典:https://cs.m.wikipedia.org/wiki/Soubor:T._G._Masaryk_a_K._%C4%8Capek.gif

カレル・チャペックの作品を紹介しますと、みなさんご存じの『長い長いお医者さんの話』、『ダーシェンカ』といった児童文学。それから『ロボット(R.U.R.)』のような近代SF。『絶対製造工場』や『クラカチット』といった放射能を想起させるような作品。不死の女性が登場する不滅をテーマにした戯曲『マクロプロス事件』。短編推理小説『ひとつのポケットから出た話』。哲学小説も書いています。いろんなジャンルを書いているんです。これはチェコスロヴァキアという国が新しくできたということと密接に関係しています。こういったことは、この人はこの分野といった住み分け、つまり専門化が進んでいるフランスやドイツでは起きない現象です。もちろんチェコ文学というのは以前からありましたが、国の人口も増えて、共通して読める国民文学となるのはこの時が初めてだったんです。そこで、カレル・チャペックは、子どもから大人まで、さらには哲学、SFもの、息抜きができるようなエッセイまでと、縦横無尽にありとあらゆる層を対象に書き、文学の土台を作ったのです。

さらに特徴的なのは、それらの作品の多くが新聞小説だったことです。彼はジャーナリストだったので、都度どんどん書いていった。かつて夏目漱石がそうだったように、チャペックの主要な作品は新聞小説で読まれてきました。単に今のように、特定の小説家が特定の小説を書いて、文学好きな人が読むというのとはちょっと違います。日本だと明治時代あたりを想像していただければと思いますが、特段文学好きというわけではない層も、この時代は新聞小説を読んでいた。先ほど言った言論・文化空間というのはまさにそういうことで、今まで以上に日常の出来事も含めた問題が作品で書かれていました。あとは『園芸家12ヶ月』というマニアックなエッセイや旅行記もありますし、いろんなジャンルの作品を多数書いていったのです。

———
レポートは後編へ続きます。

【展覧会ページ】
「ロボット」誕生100年記念
チャペック兄弟の絵本・ブックデザイン・舞台

2019/6/8 − 7/15

ひびのこづえ展みる・きる・つくる

夏のちいさな生きもののブローチを作ろう

ワークショップイメージ

ワークショップイメージ

日時:2019年7月20日、21日 各日10:30〜12:3010:10〜受付開始
会場:セミナールームA イムズ10F
参加費:1500円材料費込
定員:各回70名
参加資格:5歳以上。小学生以下の方は、保護者とご一緒にご参加ください。見学のみのご参加は不可。
申込:アルティアム092-733-2050まで要電話予約。6月24日より受付開始。※定員に達したため、申込受付を終了いたしました。
ご持参品:ハサミ、色鉛筆、筆記用具

【展覧会ページ】
ひびのこづえ展
「みる・きる・つくる」

2019/7/20 − 8/25

ひびのこづえ展みる・きる・つくる

ダンスパフォーマンスWONDER WATER

ひびのこづえ×ホワイトアスパラガス×川瀬浩介

ダンスパフォーマンス『WONDER WATER』 撮影:出口敏行

ダンスパフォーマンス『WONDER WATER』 撮影:出口敏行

日時:2019年7月20日①13:30〜 ②16:30〜各回30分
会場:イムズプラザイムズB2F
参加無料
構成・衣装:ひびのこづえ
音楽:川瀬浩介
ダンス:ホワイトアスパラガス谷口界、ハチロウ

☆イムズプラザにて、パフォーマンス衣装を展示
日時:7月18日〜19日10:00〜20:00

【展覧会ページ】
ひびのこづえ展
「みる・きる・つくる」

2019/7/20 − 8/25

日常のとなり anno lab

オープニングレセプション レポート

初日にanno labの皆さまをお迎えし、オープニングレセプションを行いました。活動拠点の福岡で初個展ということもあり、たくさんの方にご来場いただきました。当日の様子をお届けします。
(以下はオープニングレセプションでのトークを一部抜粋・編集したものです。)

DSC00177

(アルティアム・安田)本日は「日常のとなり anno lab」オープニングレセプションにお集まりいただき、ありがとうございます。本日は、anno labのメンバーの皆さんに来ていただいています。

今回、「九州発信プロジェクト」という九州の魅力的な取り組みや表現活動を紹介するプロジェクトの一環として、anno labにお声掛けさせていただきました。 anno labは地元・福岡を拠点に、福岡市科学館、福岡市動植物園、福岡タワーなど、地元に根付いて活動をされているところ、「世界一楽しい街を創る」をモットーに活動されているところに興味を持ちまして、anno labだったらどんな展覧会をつくるのだろうと思ったのが、本展のはじまりです。

「日常のとなり」というテーマで、ここにリビングの部屋が出現し、実はこの中に、約20点の作品が潜んでいます。このあと、どこに作品があるのか発見し体験を楽しんでほしいと思います。

それでは、anno labの代表である藤岡定さんから、今回「日常のとなり」をテーマに設定した思い、どういったところを楽しんでほしいかをお話しいただければと思います。

DSC00184 t

(anno lab代表・藤岡定さん)今日はお集まりいただき、本当にありがとうございます。この展覧会で、「日常のとなり」をテーマに設定したきっかけですが、元々ぼくたちがものをつくる発想の中で、日常に落とし込んだ作品をつくりたいという思いがあります。

ものをつくる時のアプローチとして、非日常をつくりだして、日常を忘れて楽しい気分になってもらう方法もあると思います。一方で、ぼくたちはどちらかというと、日常自体をどんどん楽しくすることで、人生がどんどん豊かにになっていくのではないか、という思いがあり、日々ものづくりをしています。

この空間コンセプトは、まず実家に帰ってきた感覚になってもらおうと考えました。会場の入り口である押入れの中から服をかき分けて入っていくと、「なんじゃこりゃ!家やん!」という驚きとともにスタートしてもらいます。

こういった日常の空間をつくりだし、13人のメンバーが、それぞれの視点で、日常を切り出して、日常のとなりにどんなものがあれば、自分はわくわくするだろう、どういうものに知的好奇心を持って、ここまで生きてきたのだろうと考え、約20点の作品として形にしてもらいました。それぞれに味のある作品ができたのではと思います。

このリビング部屋の空間には、何の説明やキャプションもなくて、どこに作品が存在するのか、全く分からない状態ですが、実は、奥の空間では、リビング部屋の空間と同じ間取り図になっていて、ソファーやテーブルなどそれぞれの位置にどういった作品が仕掛けられているのか説明しています。

リビングの部屋で運良くいろんな作品を見つけられた方は、もちろん楽しんでいただけますが、もし見つけられなかった方も、奥の空間に入って、こういう作品があったんだ、じゃあもう少し遊んでみようと、楽しんでいただける仕組みになっています。

皆さまには、会場内の様々な作品を体験して、自分の日常を振り返り、日常でどういうことをすれば、もっとわくわく暮らすことができるだろうという発想に至るきっかけになればと思っています。

この作品をつくるにあたって、いろいろな方にご助言、ご鞭撻をいただきました。アルティアムにも本当に感謝しています。そして、メンバーの方々、来ていただいた皆さん、本当にありがとうございます。それでは、皆さん楽しんでください。

(安田)ありがとうございました。
会期中は、二つのイベントを予定しております。一つは、5/12(日)に、anno labと建築事務所Drawing Heads Fukuokaさんが共同開発した建築知育玩具KUMICAを組み立てて遊ぶワークショップを行います。イムズB2Fで11〜16時の間、予約不要で随時参加できます。ぜひ遊びにいらしてください。
もうひとつ、5/18(土)にギャラリーツアーを行います。会場内でanno labの皆さんが作品について解説いたします。この作品にこういった意図があったんだという発見のあるギャラリーツアーになるかと思います。こちらも予約不要です。ぜひご参加いただければと思います。

DSC00200

2012年に九州大学芸術工学府出身の4名で設立されたanno lab。現在のメンバー13名による作品を日常空間の中で見つけながらお楽しみください。
会期は6/2(日)までです。※休館日5/21(火)。ぜひ、会場に足をお運びください!

【展覧会ページ】
日常のとなり
anno lab

2019/4/27 − 6/2

チャペック兄弟の絵本・ブックデザイン・舞台

アニメーション上映会

ヨゼフ・チャペックの挿絵をもとに作家没後に作られたアニメーションなどを上映します。

【上映作品情報】
『二人の少年と一匹の犬が走り回るのを見てごらん』
1925年/7分/無声
監督:ヘルミーナ・ティールロヴァー、カレル・ドダル
<マーガリン・サナSANAの広告>
痩せた男性二人が登場すると、「腹ぺこは悪事のもと!」と、画家がソーセージを描いてやります。すると、においを嗅ぎつけた犬といたずらっ子二人が、そのソーセージをねらって、追いかけっこに。結局、犬がソーセージを食べてしまい、腹ぺこの少年たちは、シェフの元に転がり込んで「何か食べさせて」と頼みます。シェフは「しっかり脂肪をつけないと。バターは高いし、健康のためにはマーガリンを使った料理を」とたらふくご馳走してくれて太りました。

『子どもたち』
1935年/6分
製作:カレル・ミュラー
<靴メーカーBataの広告>
二人の子どもと犬が、意気揚々として、線路や空、山と、あちらこちらを冒険します。それで靴をすっかり駄目にしてしまった二人は、お母さんに怒られそうになりますが、Bataの靴だから大丈夫!

『犬のおとぎ話』
1959年/15分
監督:エドゥアルド・ホフマン
原作:カレル・チャペック
原画:ヨゼフ・チャペック
粉屋のシュリッカじいさんに拾われた子犬ヴォジーシェク。ミルクを与えてもらい、暖かい馬小屋で育てられ、吠え方をおじいさんに教わり、わんぱく子犬に成長しました。ある日、居酒屋の外でおじいさんを待つ間、ソーセージのにおいにつられて、はぐれてしまったヴォジーシェク。夜がふけて家に帰ろうと森へ入ると、犬の妖精たちが踊り、年をとった犬の妖精がお話をはじめました。ヴォジーシェクはひっそりと聞いていましたが、ソーセージや肉でできた犬のお城の話になった途端「そのお城はどこですか?」と大きな声を出してしまいました。無事に家に帰り着いた後も、地の中に沈んでしまった犬のお城の話を思い出しては、ヴォジーシェクは大きな深い穴を掘ってしまうのでした。

『失敗作のニワトリ』
1963年/13分
原作:ミロシュ・マツォウレク
脚本・監督:イジー・ブルデチュカ
美術(ニワトリ):ズデニェク・セイドゥル
小学校の授業では、ニワトリの絵を描くことになりました。茶色や黒のふつうのニワトリを描く生徒たちですが、ヤクプだけは自分の自由な想像力で好きに描きます。見本どおりに描いた生徒は、先生にほめられますが、ヘンテコな色のニワトリを描いたヤクプはさんざん怒られ、絵は貼り出してもらえず、みじめな場所に。それでは退屈だと、ニワトリは教室の窓から出て、逃げ出します。すると、鳥の専門家の目にとまって…。

日時:6月22日14:00〜、6月30日14:00〜、7月12日18:00〜上映時間 約40分
会場:三菱地所アルティアム内イムズ 8F
※参加無料・予約不要要展覧会チケット
※日本語字幕なし上映作品情報よりあらすじをお読みください

配給:チェコ国立フィルム・アーカイブ
上映協力:ミハエラ・メルトヴァー、テレザ・ブルデチュコヴァー

【展覧会ページ】
「ロボット」誕生100年記念
チャペック兄弟の絵本・ブックデザイン・舞台

2019/6/8 − 7/15

チャペック兄弟の絵本・ブックデザイン・舞台

オープニングイベント 講演チャペック兄弟の創作とその時代

中東欧の文学や美術を専門とし、チェコに関する著作や翻訳を多数手がけている阿部賢一氏が、チャペック兄弟の仕事と魅力をわかりやすくお伝えします。

日時:6月8日14:45開場、15:00開演90分程度
会場:デジタルハリウッドSTUDIO福岡イムズ 11F
話し手:阿部賢一東京大学 准教授
参加料:700円展覧会チケット付
定員:50名自由席・先着順
申込:要電話予約 ※5/15より受付開始
三菱地所アルティアム092-733-2050
※定員に達したため、申込受付を終了いたしました。

【展覧会ページ】
「ロボット」誕生100年記念
チャペック兄弟の絵本・ブックデザイン・舞台

2019/6/8 − 7/15

ニュース&レポート アーカイブ