福岡在住の人気料理家広沢京子さんの活動を紹介するjikijiki展、好評開催中です。会場は5つのゾーンに分かれています。それぞれの展示風景とともに紹介します。
1. アトリエ atelier
時期時季に採れた素材を直々に届けたいという思いからできた食のレーベル「jikijiki」。会場の入り口、アトリエでは生産者から直接仕入れた野菜や果物を加工したびん詰め、加工に使う道具、時には料理のアイデアの元となるお気に入りの本、これまでの著書などが並びます。壁に貼っているのは料理教室jikijiki lessonや携わった企画のレシピやメニュー表、関わりを持つ生産者さんたちの資料など。お手に取ってご覧いただける豆本も。細かいところまでお楽しみください。
2. 作り手 maker
リバーワイルド(うきは)、柿之屋(朝倉)、根菜人(久留米)、野菜やトラキ(糸島)、池松自然農園(糸島)、5組の生産者さんを広沢さん自ら訪ねました。写真、映像、テキストで紹介しています。ほかに、生産者の方々が用いる道具や、作物の種なども展示しています。生産者の皆さんと広沢さんとの関係の始まり、続いてきた交流、広沢さんがそのなかで感じてきた作り手への敬意、作物への思いなど、会場でご覧ください。
3. 広める story
時期時季の食材を使った料理教室jikijiki lessonの様子などを交えながら、jikijikiにまつわる3つのエピソードを映像で紹介しています。それぞれのエピソードは実在する人々をモデルに作成しています。共通しているのは、「直に届ける」ことで、小さく、でも深く広がっていくこと。受付で配布のリーフレットにQRコードを載せています。会場が込み合っている時、時間がない方は会場を出てからもご覧いただけます。
4. ひらめき idea
広沢さんの食のひらめきがちりばめられた部屋です。「1.食べ手を想う」から「9.器に盛る」まで、食卓にふるまうまでの9つのポイント、「味の引き算、足し算」「旬はいつ?」「香りを取り入れて。」など8つの食のヒント、大切にしていることをテキストで紹介しています。自身と照らし合わせながら、これらを日々の食事で少し意識したり取り入れたりすることで、私たちの毎日の食事をいつもより楽しく美味しくさせてくれるかもしれません。
5. キッチン kitchen
キッチンと食卓、食器棚、それぞれに広沢さん愛用の道具やお皿、オリジナルレシピなどを紹介しています。道具には一つ一つ偏愛コメントが付いています。ここにある道具を使うと料理がもっと楽しく豊かになるかもと、実際に使ってみたくなります。リーフレットをご覧いただくと、アイテムの詳細が分かるものも。食卓では、時期時季のものを使ったレシピを紹介。レシピの紙はお持ち帰りいただけます。お腹が空く展覧会です。ぜひお家で作ってみてください。
会期は11/1(日)まで。広沢さんが時々在廊もされています。また、併設ショップでのjikijikiオリジナルアイテムや食品も大変人気です。
ご来場をお待ちしております。
【展覧会ページ】
jikijiki展
料理家 広沢京子 食のつながり▷食のひらめき
2020/10/3(土) − 11/1(日)

目薬ポーチ 三國万里子作
編みものの基礎を身につけて、2日間で小さなポーチをつくります。
【日時】12月19日(土)10:30~12:00(10:15受付開始)
12月20日(日)10:30~12:00(10:15受付開始)
【会場】会議室(イムズ8F)
【講師】三國万里子
【参加費】2,000円(道具・材料費込)
【定員】6名
【参加条件】両日参加可能な方、編みもの未経験の方。
【応募方法】ハガキまたは封書に、以下内容を書いてアルティアムまでお送りください。
①応募動機(必ず本人が書いてください) ②氏名 ③年齢 ④住所・郵便番号 ⑤電話番号(あれば携帯)⑥メールアドレス(必ず連絡がつくもの)
【送付先】810-0001 福岡市中央区天神 1-7-11 イムズ 8F 三菱地所アルティアム「 三國万里子展ワークショップ」係
【締切】11月27日(金)必着
【当選者発表】応募者多数の場合は抽選のうえ、12月4日(金)までに当選者のみに連絡いたします。
【展覧会ページ】
編みものけものみち
三國万里子展
2020/12/19(土) − 2021/1/31(日)
あなたが自分でデザインして編んだニットを見せてください!棒針で編んだものなら、セーターでも小物でも何でもOK。アピールポイントを添えて、まずは写真をお送りください。写真選考をさせていただき、選ばれたニット作品は、三國さんがじっくり見てコメントします。
三國さんからニッターのみなさんへの応援文
立派である必要は全くありません。上手なのも下手なのも、アーティスティックなのも平凡なのも、同様に敬意を持って相対します。ニットは作った人の持つ何かを分け与えられた分身であり、愛すべきものです。

三國万里子 写真:長野陽一
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たくさんのご応募、ありがとうございました。
結果と三國万里子さんからのコメントは、下記よりご覧いただけます。
結果発表! ①がっつりグループ ②パッチワーク系 ③ほっこり系
【応募方法】以下内容をアルティアム までメールでお送りください。お一人様で複数の応募も可能ですが、メール1件につき1作品としてください。
①オリジナルニットの写真(棒針限定) ②自作のアピールポイント ③ニックネーム ④年齢 ⑤氏名 ⑥住所・郵便番号 ⑦電話番号(あれば携帯) ⑧メールアドレス(必ず連絡がつくもの)
【送付先】amimono-kemonomichi(a)artium.jp ※(a)は@に置き換えてください。
件名を「ニットと対話する会」としてください。
【締切】11月22日(日)必着
【当選者発表】写真選考で選ばれた方のみ、11月末までにアルティアムより連絡いたします。当選者にはニットの実物を送料負担で送っていただきますが、詳細は当選後にお伝えいたします。当選者の①オリジナルニットの写真、②アピールポイント、③ニックネーム、④年齢は、三國万里子さんのコメントと一緒に、アルティアムのウェブサイトで公開されます。
【展覧会ページ】
編みものけものみち
三國万里子展
2020/12/19(土) − 2021/1/31(日)
本展では、作者の元に実際にお手紙を届ける「作者にお手紙を書こう」という企画をおこない、閉幕後にはなりましたが、先日、こぐま社さんからのお返事を紹介しました。今回は、絵本作家 きくちちきさんへお手紙をくださったみなさまへ、きくちさんからのお返事を紹介いたします。
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お手紙をくださったみなさまへ
この度はニャー!mini展へ足を運んでいただき、ありがとうございました。
またあたたかいお手紙を送ってくださり、心から感謝します。
みなさんのいろいろな思いやたいへん有難い感想をいただいて、今後の創作への大きな励みとなりました。
お手紙のなかには創作活動を志す方もいらっしゃって、創作のことについてお話くださっていたので、創作への想いも軽くふれさせていただきます。
北海道生まれというのが大きく背景にあり、身近にある動植物がもともと好きでしたが、息子が生まれいっしょに暮らすうちに、境界線のない世界に生きている息子がとても素敵だなと思いました。
大人になるとどんどん忘れてしまう、大切なその感覚を思い出させてもらいました。
感じたことを感じたまま、描きたいものを素直に描けるような、いまはそんな絵本作りを心がけたいと思っています。
少しでもみなさんにその想いを、絵本を通して伝えられればいいなと思います。
また気になる作品がありましたらぜひのぞいてみてください。
ありがとうございました。
きくちちき
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きくちさんは、メッセージとともにすてきな黒猫の絵を描いて送ってくださいました。また、関連イベントとして開催した「絵本作家 きくちちき『絵でお答えします!』」でも絵と動画、コメントを送っていただきました(詳細はこちら)。
お手紙をくださったみなさま、きくちちきさん、ありがとうございました。
【展覧会ページ】
絵本原画ニャー!mini
猫が歩く絵本の世界
2020/6/27(土) − 8/2(日)
8/2(日)に無事閉幕を迎えた本展では、作者(関係者、編集者)の元に実際にお手紙を届ける「作者にお手紙を書こう」という企画をおこないました。
本企画へ参加いただいたみなさまの中で、馬場のぼる先生へ宛ててお手紙を書いた3名の方へ、先生の生前に、お仕事を伴走してこられたこぐま社編集部・関谷裕子さまからお返事が届きました。こちらで紹介いたします。
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KY 様
ニャー!展をごらんいただき、お便りをお送りくださいましてありがとうございました。三戸郵便局に郵頼もされていると書かれていましたが、三戸町は「11ぴきのねこのまち」として11体の石像&看板、道しるべなど全体がニャゴニャゴしています。いつかまた行ってみてください。
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IM 様
馬場のぼる先生におてがみをくださってありがとうございました。
11ぴきのねこの絵本は『11ぴきのねこ ふくろのなか』のほかにあと5冊あります。よければよんでみてください。『きつね森の山男』もおもしろいです。お元気で!
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SK 様
ニャー!展をご覧いただき、馬場先生にお便りをお送りくださりありがとうございます。先生が亡くなられて来年で20年たちますが、11ぴきのねこたちはますます元気でたくさんの子どもたちと友達になっています。
私は生前、22年間お仕事をご一緒させていただきました。今年、先生のスケッチブック(*)から新しい本を作りましたのでどうぞご覧下さい。
*『馬場のぼるのスケッチブック』 https://www.kogumasha.co.jp/product/759/
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馬場のぼる先生にお手紙を書いて送ってくださった3名の方、こぐま社の関谷さま、ありがとうございました。
【展覧会ページ】
絵本原画ニャー!mini
猫が歩く絵本の世界
2020/6/27(土) − 8/2(日)
皆さまからの質問に、きくちちきさんが絵で答える本イベント、最後の質問者と回答を紹介します。回答①・回答②も公開中ですので、ご覧ください。
きくちちきさんが描いた絵は、このあと3名の質問者にお贈りします。コメント、動画付きの絵、宝物になるのではないでしょうか。ぜひ大事にしていただければと思います。
きくちちきさん、ご応募いただきました皆さま、本当にありがとうございました。
kekotin(45歳)
世界中どこへでも行けるようになったら、どこへ行きたいですか?何をしたいですか?
実は私たち家族は、上海に駐在していましたが、コロナの件で福岡に一時帰国しています。上海はのらねこでも近所の人たちがエサやりをしたり、雨やどりできるように協力してかわいがっています。実際に触れ合えば何の国問わず、やさしく親切です。上海ガニ、小籠包、とてもおいしいので、ぜひ中国へも!
きくちちきさんからの回答
kekotinさんへ
いまどこへ行きたいかなと考えると、世界のどこか日本でももちろんいいのですが、行ったことのないとてもいい景色が望める山へ家族で登ってみたいなと思いました。
まだ息子は小さいのでできれば小さな山で、のんびり美しい自然を眺めたいです。
そしてそのあと滝の見えるような温泉にゆったりつかりたいです。
中国は行ったことありませんが、すごく壮大な自然が残っていて魅力的なんだろうなと思っています。
中華料理も大好きです。
のらねこを近所の方々で可愛いがっているのはほっこりしますね。
いつか機会があれば行ってみたいです。
ご質問ありがとうございました。
きくちちき
【展覧会ページ】
絵本原画ニャー!mini
猫が歩く絵本の世界
2020/6/27(土) − 8/2(日)
皆さまから寄せられた質問に、きくちちきさんが絵で答える本イベント、二つ目の回答をお届けします。下書きすることなく墨で描きはじめるところから、色が混ざってにじむ瞬間、最後にサインを入れるところまで見られる動画にも見入ってしまいます。
回答①はこちらから。
サク(9歳)
①絵がじょうずになるにはどうすればいいですか。
②絵本を書くときの頭の中はどうなっているんですか。
③おはなしの中みをどこでかんがえているのですか。
きくちちきさんからの回答
サクさんへ
絵が上手になるには上手に描こうと思わないことがいいと思います。
ぼくもついつい上手に描きたいなと思って描けないことばかりで、たくさん描いているうちに上手に描きたい気持ちがいつの間にか消えて、あれ?いいのが描けたなという感じです。
夢中になって描ければとっても楽しいので、夢中になって描けるものを見つけるのが大切なのかなと思います。
絵本の絵を描くときの頭の中は、お話しを想像して自分がそのお話しの中にいるような感覚で描いています。
お話しを考えるときは家や外、何をしているときでも、ほんの少しだけ頭の中にすき間をあけておいて、いつでもそこにアイデアが入ってきてくれるようにしています。
そしてちらっとアイデアが見えたらすぐに絵や言葉を描くようにしています。
サクさんもぜひ絵やお話しをたくさんチャレンジしてみてくださいね。
きっと楽しいと思いますよ。
ご質問ありがとうございました。
きくちちき
回答③に続きます。
【展覧会ページ】
絵本原画ニャー!mini
猫が歩く絵本の世界
2020/6/27(土) − 8/2(日)
本展関連イベントとして、出品作家きくちちきさんへの質問を募集し、たくさんのご応募をいただきました。その中から抽選で選ばれた3名の方の質問にきくちさんが絵で答えてくださいました。うれしいことに、コメントと動画付きです!3回に分けて紹介します。
にまい(20歳)
きくちちきさん、初めまして。私は美術系の短期大学に通っている2年生です。私はグラフィックデザイナーになるのが夢で、日々勉強にはげんでいます。きくちさんが以前デザイン会社に勤めていたという記事を読み、勝手ながら親近感がわきました(笑)。そこで質問があります。デザイン会社で働いていた時、一番楽しかったこと、うれしかったことは何ですか?
きくちちきさんからの回答
にまいさんへ
ぼくがデザイン会社にいた頃で楽しかったことは、仕事では正直なところ修行をしている感覚で、楽しいというよりは必死な毎日で余裕がありませんでした。
なにか楽しいことはと思い出してみると、休みの日に会社で仲良くなった同僚と海へ出かけ、岩場でのんびりと絵を描いていたことがありました。
海水を使いその場の土を絵具に混ぜたりしながら、なにも考えず海の絵を描いていました。
いい思い出です。
その頃を思い出すいいきっかけとなりました。
ぜひグラフィックデザイナーの夢をかなえてくださいね。
いつかご縁があることを楽しみにしています。
ご質問ありがとうございました。
きくちちき
【展覧会ページ】
絵本原画ニャー!mini
猫が歩く絵本の世界
2020/6/27(土) − 8/2(日)