絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。

感想帳より

会期は残り2日です。アルティアムでは、展覧会ごとに会場出口に感想帳を置いています。日々たくさんのメッセージをありがとうございます。皆さまからの声をお届けするべく、感想帳は会期が終わったら作家へもお届けしています。今回は最後の展覧会ということもあり、展覧会を見て感じたこと以外にも、アルティアムやイムズへの想いをたくさんの方が寄せてくださっています。
DSC07142
下記に一部紹介させていただきます。

・・・・・

・現代美術を好きになったきっかけはアルティアムでした。たくさんの素敵な作品をありがとうございました!

・20年以上ぶりに参りました。福岡に仕事で通っていた頃は、よくここへふらりと立ち寄っていました。ここでしか味わえない空気が好きでした。

・イムズとアルティアムが大好きでした!知らない美しいものや、色んなアートに触れることができて、本当に幸せな時間を過ごせた場所でした。

・20数年前、大学進学で福岡へやって来て、それ以来ずっと通っています。現代アートを身近に感じられる素敵なアートスペースで大好きでした。今までありがとうございました。

・福岡にあるギャラリーの中で、最もよく通い、1番好きな場所でした。最後まで素敵な作品をありがとうございました。

・たくさんの素敵なアートに出会わせてくれた場所でした。なくなってしまうのは、とても淋しいです。

・紹介してくださった作品展、作家、とても印象深く心に残っています。淋しくなります。

・ここで初めて出会う素敵なアーティストも多かったです。これまで素晴らしい展覧会をありがとうございました。

・新しい出会い、時に自分を見つめられる素敵な出会いをたくさんもらいました。なくなってしまうのはとても淋しいけれど、ここで出会った作品たちは、どこかで息をしているし、自分の中で生きています。またいつかどこかで会えることを願っています。長い間、お疲れさまでした。たくさんの出会いをありがとうございました。

・いっぱい先鋭的なアートを見せていただき感謝です。

・今日、ここに来れた。それだけで、また頑張れる!感謝しかない。ありがとう。

・アルティアムの展示を毎回楽しみにしていました。ここで出会ったアーティストに、人生を変えてもらったりもしました。ありがとうございました。

・他ではやりそうにない展示、おもしろかったです。街の中にこういう場所、必要だと思います。

・アルティアム、本当に大好きです。ここで出会ったもの、感じた気持ち、この場所が無くなった後も、必ず私の中で静かに息づいて、これからも長く熱く脈打ってくれるものだと思っています。

・アルティアム、ありがとう。ここに来ると、浄化されるような気がします。

・アルティアムのスピリットが、新しい天神に受け継がれることを期待しています。

・たくさんの思い出、記憶、経験をくれたアルティアム、そこで働く皆さまに感謝しています。

・何度も何度も足を運びました。今までありがとうございました。

・趣旨と切り口が斬新で、何かをいつもいただいて帰途についていました。お疲れさまでした。

・塩田さんの展示にあったように、たくさんの人がその人の靴で、その人の足どりで、イムズを歩いたであろう。その歴史が、これからもずっと、福岡に残り続けることを祈っています。最後に素敵な展示をありがとう。

・素晴らしいアーティストの作品と、1対1で贅沢に向き合う時間をくださりありがとうございました。こんな場所がまた福岡にできますよう。32年間お疲れさまでした!

・いつもセンスが良くて大好きなギャラリーでした。

・長い間ありがとうございました。思い出はいつまでも消えません。

・約10年ぶりに来ました。アルティアムの独特な浮遊感と閉塞感が心地よかったです。

・この場所の独特の静けさ、空気は他のどこでも体感することはありませんでした。優しい空気をいつまでも忘れません。

・アートは自由だということを教えてもらった、かけがえのない場所でした。アルティアムもイムズも私の青春そのもの!

・アルティアムのおかげで色んなアートに触れることができました。

・大学生の頃から、時々通ってはたくさんのアートに触れて楽しませてもらいました。まだまだ、色んな作品を見たかったです。残念ですが今までありがとうございました。

・非日常と出会える、こんなに素晴らしいことは、人生で何度もないと思います。その機会を作ってくれたこの場所に、深く感謝です。

・福岡からアルティアムがなくなるなんて信じられません。この街が素敵なのはアルティアムがあったから、というのも1つあると思います。

・淺井裕介さんのイムズ・アルティアムの建材をそのまま生かした作品に感動しました。最後ならではの作品、今までの展覧会の数々も思い起こしました。アルティアムは大好きな場所なので本当に残念です。

・私も床に溝を掘りたくなりました。あの部屋住みたいです。

・オープン当初からお世話になりました。まだ赤ちゃんだった娘を連れて、ボルタンスキーを見に来たことが思い出されます。その娘も今年30歳です。たくさんの人がアルティアムで現代美術への扉を開けたことと思います。

・入場チケットや会員カードも毎回グッとくるデザインで最高でした!

・たくさん新しい世界を見せていただいた大好きな場所でした。

・ふらっと気軽に立ち寄れるアルティアムが好きでした。

・色んな形の展示を楽しませていただきました。作家、スタッフの工夫に頭があがりません。なくなってしまうのが本当に淋しいです。

・長い間アーティストやスタッフ、関係者の方々、本当にお疲れさまでした。ここは僕の青春です!

・今までたくさんありがとうございました。小さな場所でしたが、たくさんの感動や発見、喜びをいただきました。大好きな場所です。忘れません。

・淺井さんの今のイムズならではの作品と靴の作品が素晴らしかった。

・天神の街の大切な部分が、ぽっかりなくなってしまうようで淋しいです。

・ここがなくなるなんて、今も信じられない気持ちですが、みんなの心の中で淺井さんの作品のように次の船出へ、最果さんの作品のように残る花となり、これからも私たちの中に生き続けると思うと淋しくない…と気を強く持とうと思っております。

・若かった頃、この場所でどれほど刺激を受けたか。15年ぶりに戻って来て、最後の展示を見れて良かった。ひとつ福岡に来る動機が減りました。でも、ありがとう。

・毎年夏の暑さを吹き飛ばす感動をさせてもらっていました。これで最後、とても残念です。

・母と一緒に来て、暗闇の中のアートを笑いながら楽しんだのも、いい思い出です。なくなるのは淋しいですが今後もアートを楽しむ気持ちは持ち続けたいと思います。今までありがとうございました。

・8階へ上がって行くとき、なんとなく気持ちも高揚しながら、展示を拝見していました。

・福岡で現代アートが鑑賞できる場所は少なく、貴重なスペースなので、なくなるのはとても残念です。

・福岡にこの場所があることで、多くのアートに触れることができました。有難い場所です。心からの感謝を。

・平凡な人生から逃避させてくれる場所でした。大好きな空間、最後に深く呼吸をして落ち着いて帰ります。

・本当になくなってしまうんだ…と思って泣けてきました。私にとってのイムズはアルティアムでした。ありがとう。

・幼少期からここでたくさんの感性を学ばせてもらいました。最後の展示、よかったです。

・エマージェンシートに包まれたブロックが印象的でした。

・心の中にある衝動性を何度も引き出してもらいました。目の前のアートと自分を何度も結びつけました。なくなってしまうのは残念ですが、多くの方の記憶に刻まれていると思います。

・気の利いたこと、書こうと思ったけど記憶がありすぎて、何も言葉にできません。さみしいよ。

・アルティアムの会員として、いろんな展示を観させていただき、その度に感動したことを覚えております。長い間ありがとうございました。今日は最後の作品展に来られて幸せでした。

・心揺さぶるアルティアムでの体験は、人々の生活におけるアートの必要性を確信するものでした。

・何度もここに来ました。気軽にアートに触れられて、くつろげる嬉しい場所でした。

・学生時代から何度も足を運びました。仕事・育児で忙しく、今日は久々に来ました。とても懐かしく、嬉しい気持ちになりました。

・心が落ち着く場所。生き返れる場所。ありがとう。

・「最後」だからこそできる表現が深く心に染みました。どの作品も素敵でした。

・この場所がなければ、私はきっと、もっと街に疲弊していたものと思います。あの頃と今の私に安らぎと新鮮な空気を与えてくれたアルティアムに感謝します。

・32年の月日が流れてもアルティアムはアルティアムでした。楽しい企画をありがとうございます。

・最後に来れて本当によかった。ここで出会えた作品と作家の方々とまたどこかで会える。

・最果タヒさんの詩がとても心に残りました。「Where are you now」という作品もとても好きです。

・20年近くいろいろな展覧会を見せていただきました。身の回りの環境が変わり忙しいときでも、ふらっと立ち寄って自分のペースを取り戻せる場所だったと思います。アルティアムもイムズも大好きです。

・高校生の頃、無料で見られるという理由だけですべての展覧会に通っていました。今となっては、それがどんなに貴重な経験だったか、身に染みております。アートを身近なものとしてくれて、本当にありがとうございました。

・いつも素敵な展示をありがとうございました。街中にあって、買い物の合間にもふらっと立ち寄れる身近な存在で、イムズに来る楽しみのひとつでした。

・語らないものである作品に語りかけられ、そのものに込められた思いを想像するのがとても楽しかったです。心に花が咲く体験をありがとうございました。

・心に残るものとたくさん出会わせてもらいました。アルティアムの展示が大好きです。

・時々来ると、日常の煩わしさを忘れて、アートの楽しさに集中できるひと時をもらえる空間でした。たくさんの人のいろんな思いが、アートによって少しでも彩られますように。

・イムズがただの商業ビルでない象徴のような空間、素敵な体験をたくさんの方に届け続けてくれてありがとう!

・福岡に住んでいるわけでもないのに、なぜか何度も訪れていた不思議な縁。なくなるの残念です。

・最果タヒさんの言葉を吸い込みに来ました。美しく力強い展示をありがとう。

・なくなるのは悲しいけれど、アルティアムが残したもの、築いたものは絶対になくならない。

・アートを楽しむ心があれば、日々の生活が豊かに彩ることを教えてくれた場所です。

・テトラポットの展示スペースは、自分がどこにいるのか分からなくなる感じがしておもしろかったです。

・気軽に立ち寄れてリフレッシュできて、すぐそこにあるとっておきの場所でした。

・引っ越してきて、1人暮らしを始めて、いつも心の癒しでした。ちょっと淋しいけど、それ以上に感謝です。ありがとうございました!

・最後の展覧会だと思うと涙が出そうになりました。アルティアムで展示された作品に、いつも心を救われてきました。私の青春の思い出の場所です。

・いつも革新的な企画で驚かせてくれて、ありがとうございました。最後もアルティアムらしさのある刺激的な展示でした。

・・・・・・
お越しの際は、鑑賞後にぜひご覧になってみてください。31日までご来場、お待ちしております。
*8/31(火)は19時までです。ご注意くださいませ。

【展覧会ページ】
アルティアム最後の展覧会
絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。

2021/7/14 − 8/31

絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。

作品紹介

会期は残りわずかです。会場の順路に沿って、7名の作家による展示作品を紹介いたします。会期中にご来場が叶わないという方もなかにはいらっしゃるかもしれません。また、ご来場になった方にとっても鑑賞の一助となれば幸いです。

鹿児島睦《鳥》
本展のための新作。鳥たちが飛び立ったり戻って来たりする木のように、心の拠り所となるような場所であり続けることを願って制作されました。
0U8A0166(鹿児島さん) 0U8A0169(鹿児島さん)

山内光枝《潮汐 2012-2021》
東日本大震災後に制作した作品をもとに、パンデミック禍に撮影した映像を加え再編集されています。アジア各地で素潜り漁に携わる人々が海に向かい「呼吸」する姿が、人類としての原点に立ち返らせるようです。

0U8A0174(山内さん) 0U8A0176(山内さん)

 

潘逸舟《where are you now》
エマージェンシーシートで包まれた高さ3mにおよぶ消波ブロック。波や漂流するブロックを俯瞰する映像が映し出され、移動が制限される時代に個と群れの関係を考えさせます。
0U8A0177(潘さん) 0U8A0183(潘さん)

淺井裕介《Following the last breath》
会場の床や壁のビス穴跡、イムズ外壁に用いられた有田焼を活用し、最後の展覧会ならではの作品となっています。また、イムズ館内外にも3点作品を制作しています。
0U8A0188 DSC07114

塩田千春《大陸を越えて》
人々から集められた靴とそれらにまつわる手書きのエピソードに宿る記憶が、赤い糸によって1点に収束されています。
0U8A0243(塩田さん) 0U8A0242(塩田さん)

津田直《やがて、鹿は人となる/やがて、人は鹿となる》
Reborn-Art Festival 2019への参加をきっかけに生まれた本作は、本展にて作品集という形に結びつきました。閉館を迎える場所で、「いのち」に考えを巡らせる展示となっています。
0U8A0246(津田さん) 0U8A0252(津田さん)

最果タヒ《絶滅》
本展に寄せて書き下ろした詩。本展タイトルでもある詩は、それぞれの解釈を掻き立てる一方で、閉館を迎えるアルティアムに思いを重ねて読む来場者も多くいらっしゃいます。
IMG_8552 0U8A0256(最果さん_差替え前)

[画像]撮影:古賀亜矢子、三菱地所アルティアム

*会場内は撮影可能です。山内光枝作品のみ、動画撮影禁止。
*淺井裕介による館内外作品の設置場所についてはこちらをご覧ください。
*ご来場前に「新型コロナウイルスに対する三菱地所アルティアムでの取り組みについて」をお読みくださいませ。

【展覧会ページ】
アルティアム最後の展覧会
絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。

2021/7/14 − 8/31

浅田政志写真展

トーク レポート

浅田政志写真展『私の家族』関連イベントとして、2/6(土)に写真家の浅田政志さんをお迎えし、トーク&サイン会を開催しました。ここでは、主に会場のシリーズごとにトークの様子をレポートいたします!
(以下はトークを一部抜粋・編集したものです。本レポートの転載はご遠慮ください。)
DSC05941

ーはじめに

浅田政志です。三重県津市で生まれて、中学校の時に実家にあるカメラに触ってみたいなと思ったのが写真を始めたきっかけです。当時は、父親のカメラを借りて、友達や家の周りの風景を撮ったりしていました。高校の時に3年間写真部に在籍して、卒業後、大阪の写真専門学校に行きました。地元の友だちからは「今でも写真やってるの不思議だね」と言われたりします。
九州でしっかりとした展覧会をするのは初めてで、以前からずっと福岡でやりたいと思っていて、ご縁をいただいてうれしい限りです。

 

ー年賀状

浅田家では、年に一回父親が、津市の観光名所のようなところで僕と兄を撮って、それを年賀状にするというのをやっていて。それが毎年、高校卒業くらいまで続くんですね。家の近くの海で撮ったり、大体おそろいの服を着させられて、ポーズを撮って。子どもながらになんでこんなに早く起きないといけないんだとか思いながら(笑)。思春期になると、「もう家の前で撮らせてくれ」とか思って、めちゃくちゃ無表情になったりしています(笑)。
DSC06092
家族写真を撮るようになった今見返すと、僕の原点なのかなという感じがしています。父親もよくインタビューで、「政志に写真を教えたのは俺だ」とか言ったりするくらいで(笑)。
なぜ父親がこんなことをやっていたかというと、長崎で岡村さんの家で生まれて、浅田さんというお子さんがいないところに養子に出ているんですね。浅田さんのところで本当のお子さんが生まれて、いづらくなったりして、高校中退して、長崎を鞄一つで飛び出たということを酔っぱらったときに言っていたんですけど。結婚した時に幸せな家庭を築きたかったという思いが人一倍強くて、年賀状に三重県で子ども二人を授かって生活しているということをメッセージとしてのせたのかなと今では思います。

 

ー卒業制作

ある日、写真専門学校の先生から、「1枚の写真で自分を表現しなさい」という課題が出たんですね。大伸ばしの授業でもあって、モノクロの1mくらいの大きな作品にしましょうと。1枚で自分を表現するとなった時に、自分もいろんな側面があって、難しいなと思っていろいろ考えたんですけど、ふと、もし、一生に1枚しか写真が撮れなかったら自分はどんな写真が撮りたいのかなという疑問が頭にわいてきました。
日本には写真が江戸末期くらいからあって、その時代は偉い人しか撮れなくて、ほかの人は一生に一枚撮れるか撮れないか、そんな時代も経て、今こうして身近に便利になっているんですけど。そういう状況になったら、自分なら家族を撮りたいなと、ふと思ったんですね。一生に1枚なので、自分で家族3人を撮るより、自分の姿も写したい。家族4人で自分も写ろうと。家族全員の思い出を写真の中に入れて撮ると、姿も入りながら、思い出もあって、一生に1枚の写真にふさわしいんじゃないかと、その時僕は思って、チャレンジして撮ったのがこの写真です。

浅田政志 卒業制作(2000年)

浅田政志 卒業制作(2000年)

父が怪我をして、発見した僕が母親を呼びに行って、帰ってくるときに僕も転んで怪我しちゃって、二人とも血まみれで。家の二階にいた兄もびっくりして階段からこけて、怪我をしたという日があって。看護師の母親の病院に担ぎ込まれて、治療を受けました。周りの同僚に、「浅田さんち、事件に巻き込まれたんですか」って聞かれる恥ずかしい思い出です。母にお願いして、診察室や病院で着る服を借りて、包帯を巻いて撮った写真です。家族写真の最初の一枚です。20歳頃だったので、家族写真より、もっと外の世界とか、見たことないかっこいい写真を撮りたいと思っていたんですけど、それと真逆になるような、誰でも撮れるような写真です。でも、周りからも良いって言われたり、手ごたえがあって。その後卒業制作のために11枚撮って、学校長賞という一番良い賞をいただきました。

 

ー浅田家

さらに家族写真を撮ろうと三重県に帰ったんですけど、なかなか撮れませんでした。なぜかというと、撮りたい気持ちはあるけど、思い出を再現する、その思い出のネタが尽きたんです。それで、過去の思い出に囚われずに、未来の写真だったらどうかなと思って、僕が死んだ時の写真を撮ったんですね。自分の究極の未来を撮ってみたいなと思って。
DSC06094
最初はレリーズを使っていたんですけど、セルフタイマーに切り替えて撮りました。吹っ切れて、家族全員でF1をやっているかもとか、そうなると自由になれて、あれもやりたい、これもやりたいと。家族全員の休みが合う時に、撮影を年に数回実行しました。
構図を決めて、約2時間の間にセルフタイマーで50~60枚撮ってそこから1枚選ぶんですね。大きな印画紙に手焼きで焼いてもらっていて、むき出しの巻き込みのプリントで、ガラスもないので、ぜひ細かいところをじっくり見ていただけたらと思います。

 

ーみんな家族

それがまとまって『浅田家』を出版して、木村伊兵衛写真賞というすごい賞もいただきました。いろんなインタビューで「あなたにとって家族写真とは」って聞かれるようになって。自分としては楽しくてどんどん撮りたい、撮りたいと思って撮っていたので、そう聞かれると答えづらいなというのがあって。もう少し家族写真について、家族について、いろいろ経験したいなと思って、自分の家族だけじゃなくて、人の家族も撮ることによって、家族や家族写真のことを考えられるようになるかもしれないなと思って。
写真集を出す時に、「あなたの家族写真をどこにでも撮りに行きます」というのを書いて、応募を募ったわけです。(※現在は募集を休止しています。)それを見た方が応募してくれて、撮りに行ったシリーズがあるんですね。このシリーズも本になってなくて、展示でしか見れない、『みんな家族』というシリーズです。基本的には撮りたいという動機があって、募集したら全然メールも見切れないくらい何百通とご依頼をいただいていて。そこから、事前に打ち合わせをして、全く知らないご家族のところにお邪魔して、どういう写真を望まれているのか、そもそもどういうご家族なんだろうというのを、半日くらいかけて打ち合わせをしました。家族にとって、こういうタイミングなので、この場所でこういうふうにして写真を撮ったら良いんじゃないかみたいなことをお互い意見を出し合って、イメージが決まれば、撮影日に向かってご家族に準備してもらいました。撮影日に集まって、写真を撮って、1枚写真を選んで、最後にそれをプレゼントするということをした作品です。1枚に、時間だったり、ご家族の思いだったりが凝縮されている写真になっています。あまり説明は入れていなくて、想像していただければと思うんですけど。
DSC06090
ひとつ説明させていただくと、高知県のご家族で、頭にアフロをかぶって、手紙を読んでいて、大きな布団の上で縁側に座っている写真です。三姉妹と、父、母。打ち合わせをする時に、家族アルバムをめくることが多いんです。いきなりどんな家族かと聞かれて、うちの家族ってなんだろうとなる時、話のとっかかりとして「家族アルバムありますか」と聞いて。お子さんが小さい頃、アフロをかぶって楽しそうにしている写真があって。「これはなんですか」って聞いたら、お父さんが、クリスマスのプレゼントにアフロを買って靴下の中に入れて、朝子どもたちが起きたらなんじゃこれみたいになったけど、楽しくて意外とはまっちゃったということがあったそうです。少し変わったお父さんで、毎年初詣に近くの神社に行っていて、そこでアフロで写真を撮りたかったと。どういうことかよく分からないですけど(笑)。すごくすてきだなと思って。「家族の一番好きな場所は?」と聞いたら、縁側だと。休みの日に家族の布団を干して、そこでだらだらするのが幸せだとおっしゃっていて、撮影でも縁側に布団を敷いてみたり。お父さんが考えたキャラクターが描かれた服を、子どもたちが小さい時によく着ていた写真もあった。なかなかそれも珍しいなと思って、もう一度みんなでスウェットに手書きで描いてもらった。お雛様、昔は出していたけど最近出していないとなって、久しぶりに出してみましょうとなって。あと、真ん中の次女の方がご結婚で海外に嫁ぐということで、うれしい反面、さみしい気持ちもあると。で、みんなで手紙を読んでみたら良いかもしれませんねと。撮影が一通り終わって、最後に次女の方にみんなで手紙を読んでいるシーンです。こういうふざけた格好なんですけど、みんなまじめな顔で手紙を読んで、気持ちを伝えているんです。その日が凝縮されているような1枚にしたい、みなさんの思い出に残るように撮影ができたらいいなと思ってやっています。

 

ーアルバムのチカラ

2011年3月11日に東日本大震災がありました。津波で流されてしまったお家の中にも、ご家族の大切なアルバムがあって。それを自衛隊の方が集めたり、それを見たボランティアの方がなんとかしたいという思いがあって。誰にやれと言われたわけでもなく、被害のあった沿岸部のそれぞれの地域で、写真洗浄ボランティアというのが立ち上がって。
写真がこれだけ普及してから、あれだけ大きな津波がきたのが初めてだったので、写真洗浄ボランティアというのも、今までやったことのないような試行錯誤の繰り返しで、どうやったら持ち主の方にきれいな形で返すことができるんだろうかと模索されている。それを編集者の藤本智士さんと取材して、2年間回ったのが『アルバムのチカラ』という本になっています。僕はもともと、岩手県の野田村というところに支援物資の仕分けなどのボランティアをしに行ったんですね。ボランティアセンターに今日終わりましたよという報告をしに行ったら、村役場の寒い外で、水で写真を洗っている青年たちを見つけて。写真だと思って、気になって話しかけたのが最初です。人手が足りてないし、写真にかかわることなので、僕も手伝わせてもらいたいと、岩手県野田村で写真洗浄のボランティアに参加するようになりました。
写真が津波の被害にあうというのは、写真はゼラチンでコーティングされているんですけど、津波の中にバクテリアがいて、ゼラチンがバクテリアの大好物で、そういった生物の活動で写真がどんどん腐食していくんですね。なので一刻も早くやらないと、写真の腐敗が進んでいくんです。どの写真も唯一無二のものなので、ミスで写真がダメにならないように、丁寧にやらないといけない。写真のボランティアの経験を経て、写真一枚の価値が身に染みました。他人がみると何気ないものでも、ご本人からしてみたら、かけがえのない一枚です。
DSC06088
みなさんのスマホの中にも、すばらしい写真がたくさんあるんだと思います。でも、最近はプリントをしないんですよね。画面で写真が見れるので、わざわざ紙にしなくても良いという感じがすると思うんですけど。写真って、将来見返したときに、最大の力が発揮されると思うんですよね。昨日撮った写真を眺めるのと、30年くらい経った時に眺めるのとでは、写真自体は変わらなくても、月日を経て見えるものは全然違う。小学校の時に撮った写真を今見ると、僕はその頃の父親と同じ年齢になって、子どもが生まれていて。自分も同じ父親の気持ちで見ていたりとか、見方が変わるわけです。時間と写真の見え方にはすごく密接な関係があるんですね。ぜひ、プリントして、写真と長い付き合いをしていただければと思います。
ハードディスクに保管をしてると常にバックアップし続けないといけない。メモリに入っていると一生残るような気がするんですけど、年月が経つと、中身が飛んでたりすることもあります。データでは、いつどうなるかわからないですよね。でも100年前のプリントが今も見れるように、全部とは言わないけど、大切なものはプリントしてみると良いと思います。撮る楽しさもあるけど、どうやって残していくかにも興味があります。

 

ー私の家族

福岡で募集をして、二組撮らせていただきました。きっかけになったのは、愛知県春日井市の真木さんという方。お一人の家族写真です。今までは集合体としての家族写真を撮ることが多かったんですが、お一人でもそこから広がる家族の思いだとか家族観、そういうことも表現できるのではないかと。一人を対象にして、その方と打ち合わせをして、家族観や家族の歴史を写真に撮っていきながら、ご本人にも文章を書いてもらいました。プリントの下に言葉が入っているのはご本人の直筆です。その方との共同作業みたいなことで、作品ができあがりました。アルティアムで初お披露目です。被写体は福岡の方ですし、ぜひ見てもらえたらと思います。
福岡にもたくさんの人が住んでいらっしゃって、みなさんの中にも、それぞれ自分の家族観があると思います。それを考えるだけで、まだまだこれから回っていきたいなと思っています。
DSC06086

 

ー展覧会タイトル

僕の作品は僕自身の家族写真から始まり、『みんな家族』で自分以外の家族の写真も撮るようになりました。この展覧会では僕にとっての『私の家族』、そして被写体にとっての『私の家族』を僕なりの解釈で表しています。
展覧会をご覧になった方から多く寄せられる感想には一つの傾向があって、「面白い家族ですね」から始まり、「自分の家族を思い返しました」「自分の家族ならこういうふうに撮ったら面白いと思いました」と作品を通じて自分のことを語ってくださいます。展覧会がみなさん自身の「私の家族」を思う時間になれば……と考えて新作名でもある『私の家族』を展示タイトルにしました。写真展をやってよかったなと思いますし、最近家族写真撮ってなかったから撮ってみようかなとか、プリントしてなかったからしてみようかなとか、アルバムを久しぶりに見てみようかなとか、みなさんのこととして受けとめてもらえたら本当にうれしいなと思います。

――――――――――――――
※本レポートは転載不可です。
――――――――――――――

会期は3/14(日)まで。浅田さんがとらえてきた家族写真の軌跡をぜひ会場でご覧ください。会場は一部撮影可(動画撮影は不可)です。フォトスポットも二か所あります!詳細はご入場時に受付で配布の資料でご確認ください。
また、ご来場の皆さまへマスク着用、手指消毒のご協力をお願いしております。ご来場前にこちらをご確認のうえ、お越しくださいますようお願いいたします。

【展覧会ページ】
浅田政志写真展『私の家族』
2021/2/6 − 3/14

編みものけものみち 三國万里子展

三國万里子があなたのニットと対話する会③

第3回は「ほっこり系」。当選者は、osatoさん、アイコさん、kapa830さんです。青字は三國万里子さんからのコメントです。
第1回目はこちら、第2回目はこちらから。

osatoさん(29歳)

osatoさん(29歳)

オリジナルのニットを作るのは初めてというosatoさん。
「一からものを作り出すことの大変さ」を経験したとおっしゃっていましたが、この帽子にはosatoさんのアイディアと工夫がしっかりと込められています。
まずスヌーピーの耳みたいな可愛い耳あてから頭部にかけて、ケーブル模様が施されているおかげで、自然な流れでパーツ同士の一体感が表現されています。
ゴム編みの帽子本体は、後ろ側が首を覆うように長めで、前はアビエイター・キャップ(飛行士の帽子)のように上に折り上げられて、帽子の形にメリハリを与えています。
色もオレンジ色の本体に茶色のネップ糸を合わせたところに、素材の持つ厚みを表現しようという工夫が感じられて、とてもいい。
オリジナルの2作目もぜひ、鋭意作っていただきたいと思います。

 

アイコさん(46歳)

アイコさん(46歳)

胸に大きな魚を編み込んだベスト。
魚好きの息子さんが描いた絵を元にしたもので、ディテイルもしっかり再現されています。
お母さんであるアイコさんが語るお話の端々に、息子さんへの愛ある眼差しを感じて、これは一種の「ファン・アート」だなと思いました。
魚の編み込みに、生き生きした親子の語らいの中で生まれるもの特有の、すごくパーソナルで、かつ一回性の火花のようなものが宿っているのを感じます。
今回は棒針編みの作品の募集でしたが、アイコさんからは番外編としてかぎ針編みの「魚型のポーチ」も同梱されていました。
これは釣りをするときの物入れだそうで、小さい釣り師である息子さんがこれを腰につけ、竿を構える姿はさぞ決まっていることだろうと想像します。
魚のニットたち、息子さんが大きくなっても懐かしく見返すでしょうから、ずっと大事に取って置かれますように。

 

kapa830さん(56歳)

kapa830さん(56歳)

愛犬のセーターと、ご自分用のベストをお揃いで編まれたkapa830さん。
犬は人間とプロポーションも、手足の出方も違うので、形を作るのがなかなか難しく、またその分面白くもあったのではと想像します。
二枚を見比べて、犬くんのセーターの方がしっかりと使い込まれ、フェルト化しているのがとてもリアルで、このセーターは相当彼の役に立ったんだなあと、オンライン画面の端っこに映るシェパードくんとセーターを見比べながら、ジーンとした気持ちになりました。
kapa830さんは以前わたしのニットのクラスに出ていらっしゃったので作品をよく覚えているのですが、トラディショナルな模様にご自分の好みを加えながら、すごくクオリティーを感じさせるものを作る方です。
自分にとってのチャレンジを次々に設定する様子が見ていてかっこよく、これからも素晴らしいオリジナルニットを作っていかれることと期待しています。

———–

企画にご参加くださった皆様、三國万里子さん、ありがとうございました。
会期は1月31日(日)まで。ご来場お待ちしております。

*三菱地所アルティアムでは、感染予防・感染症拡大防止のため、対策をおこなっています。こちらを確認のうえご来場ください。みなさまのご協力、よろしくお願いいたします。

【展覧会ページ】
編みものけものみち
三國万里子展

2020/12/19 − 2021/1/31

編みものけものみち 三國万里子展

三國万里子があなたのニットと対話する会②

第2回は「パッチワーク系」。当選者は、COMOさん、ペリコさん、heavymoonさんです。青字は三國万里子さんからのコメントです。

COMOさん(44歳)

COMOさん(44歳)

バブルステッチという丸い凹凸模様でストールを編まれたCOMOさん。
幅広で大判のストールを、とても細い糸で、それも引き上げ編みを駆使した柄で編むというのはなかなか大変なことです。
でもそれを敢えてするところにニッターの個性や自由があるのだとも思います。
編み地は所々で色を変えたりラメ糸を入れながら、繊細なグラデーションを作り出していて、眺めているとCOMOさんの語りを聞いているよう。
このストールは両端に大きな編み出しボブル柄のポケットがついていて、半折りにして首から下げ、手をポケットに入れる仕様になっているのですが、実際巻くと見た目よりずっと軽いことに驚きました。
機械編みのような緻密さがありながら、触れると手編みであることがしっかり伝わるニットでした。

 

ペリコさん(36歳)

ペリコさん(36歳)

Jamieson’sの糸二本どりでカラフルな半袖プルオーバーを編まれたペリコさん。
使っているレース模様はいわゆるfeather(鳥の羽)パターンというシェットランドレースに多く見られるもので、シェットランドの糸がシェットランドの模様を引き寄せた感がありますね。
横方向に色が変わっていくので、継ぎ目はどうしていらっしゃるんだろうと思ったら、糸を絡ませて編み目に穴があかない工夫が施されていました。
下から上に向けてちょうどよく減らし目しながら形を整え、レースのスカラップで縁の曲線を作り、ウエアとしてまとめ上げているところに、ペリコさんの編みもの歴5年の実りを見る気持ちがします。
何よりこの色の取り合わせがすごくかわいらしくて、ペリコさんの人柄を感じさせます。

 

heavymoonさん(57歳)

heavymoonさん(57歳)

このショールを拝見してまず思い浮かべたのが、絵本の『ぞうのエルマー』でした。
なんと楽しい色使いでしょう。
余り糸を活用するために作られたとのことですが、今まで作った作品から少しずつ集められた色ですから、heavymoonさんの好みがどの色にも行き渡っていて、それでこんなにたくさんの色を使いながら調和しているのだろうと思います。
作る工程をお聞きしたところ、「つぎはぎしながら次はこんな色が来たらいいんじゃないかと、編み地を足していきました」と。
「思いつき」だから「重い月」なんですと笑いながらおっしゃっていたheavymoonさん。
物語を感じるような色の連なりになっているのは、次はどうなるの、というワクワクが作品に表れているからなんだと思います。
パッチワークの編み地はダブルになっていて、2枚がずれないようにカラフルなボタンホールステッチが施されているのも、お人柄を感じさせて素敵です。

次回に続きます。
第一回目はこちらから。

【展覧会ページ】
編みものけものみち
三國万里子展

2020/12/19 − 2021/1/31

編みものけものみち 三國万里子展

三國万里子があなたのニットと対話する会①

当初、アピールポイントをふまえて、三國万里子さんが当選者のニットを見て感じたことをこのウェブサイトでお伝えする予定でしたが、「ニット作品を作った人に直接話を聞いてみたい」ということで、急遽当選した方々とオンライン・ミーティングを開きました。

「作風」の先に行くためには、同じようなことをしている人がいるということを知って、じゃあ自分の個性って何か、ということをさらに深めていくことが大事じゃないかと思います。
という三國さんの言葉を受けて、
「がっつりグループ」
「パッチワーク系」
「ほっこり系」
と3つのグループに分けて、各3名の当選者と三國さんとでお話いただきました。

普段繋がるはずのない人がオンラインで繋がり、「編みもの」という共通話題で盛り上がった楽しい時間でした。直接伺ったお話や、実際に三國さんがニット作品を着てみて気づいたことなども含め、三國さんがコメントを書きました。当選者のニット作品の写真とあわせて、お楽しみください。

第一回目は「がっつりグループ」。たくさんの作品をご応募くださったknitterlandさん、mizuseaさん、シガールさんの3名です。青字は三國万里子さんからのコメントです。

knitterlandさん(40歳)

knitterlandさん(40歳)

今回最もたくさん作品を見せてくださったknitterlandさん。
オリジナルを作り出すということへのためらいがなく、「こんなのあったらかわいいんじゃない」というアイディアも、きっと自然に湧いてくるのだろうな、とお見受けしました。
オリジナルづくりには「産みの苦しみ」というのがつきものだと思うのですが、彼女は苦しみを楽しみに変えてしまうのかもしれない。
作品をよく見ると、普通ならありえないくらい面倒と思う技法を真正面から取り入れながらのびのびとまとめ上げていて、作ることの筋力を感じます。
色使いにしっかりとした好みとセンスがあり、カラフルな柄が饒舌におしゃべりするようなニットたちでもあります。
サメのセーターとミトンがわたしはすごく好きです。

 

 

mizuseaさん(45歳)

mizuseaさん(45歳)

抑制の効いたロマンティックさを感じさせるmizuseaさんのセーター。
最大の特色は色の使い方です。
ヨークセーターはモノトーンの中に差し色を一つ入れて、グラデーションのセーターは段染め糸を使うのではなく、色の移り変わりを見ながら糸を変えて、自然にトーンを変化させています。
ヨークセーターを編むおもしろさについて、「袖と身頃を合わせた後で、ヨークの柄を編みながらぐーんと減らしていくところが楽しい」と、夢を見るような表情でおっしゃっていて、彼女が感じているスリルが伝わってくるようでした。
セーターの気配りの行き届いた柄行きに、mizuseaさんの、数学的で構築的な美しさへの興味を感じて、しみじみいいなあと思います。

 

 

シガールさん(41歳)

シガールさん(41歳)

作品3点を拝見して、シガールさんはおしゃれでファッションが好きな方なんだろうなぁと思いました。
夢のあるアイディアを盛り込みながら、着た時の体の収まり方がすごく良くて、人を引き立てる。
それは手編みのニットではなかなか難しい到達点だと思います。
都会的な「抜け」があるおかげで、これと何を組み合わせようか、というイマジネーションを広げてくれるところも素晴らしい。
中でも氷柱をイメージしたというスカートは、テクスチャー柄の伸び縮みの性質をしっかり理解して使っていてシルエットがとても美しく、見ていてとても気持ちがいい。
シガールさんがどんなコーディネートでこのスカートをお召しになるのか見てみたいな、と思いました。

次回に続きます。

【展覧会ページ】
編みものけものみち
三國万里子展

2020/12/19 − 2021/1/31

jikijiki展 料理家 広沢京子 食のつながり▷食のひらめき

感想帳より

会場に自由にコメントをお書きいただける感想帳を設置しており、日々本展への感想をいただいています。そこからいくつかご紹介します。

IMG_6625

・食に対しての向き合い方がとても素敵だと思いました。日々感謝して食事したいと思いました。

・食の大切さを改めて教えていただきありがとうございました。丁寧に作られるお料理は、とってもきれいです。

・同じく東京から福岡に越してきて、九州の大地の底力に驚いています。素材そのものの美味しさに胃袋をわしづかみされています。本当に楽しく美味しく面白い企画展でした。

・同じ食に携わっている者として刺激を受け、また頑張ろう!と思えました。

・とても素敵な内容で感動しました。私もお料理、マイペースに楽しみたいです。何回もおじゃまします!

・どれもこれも大好きな空間でした。生産者の方々が1つ1つ大切にされていることが分かってとても良かったです。友達を連れてまた来たいです。

・広沢さんの世界をのぞき見させてもらったようで、わくわくしました。お家に帰ってごはん作ろう!

・美味しいご飯ができる理由がぎゅっとつまっていてわくわくしました。

・食べること、作ることの楽しさや幸福感をたくさん感じられる展示でした。

・これからも色々な人や物を食でつなげてください!

・生産者さんの素敵な表情、広沢さんの料理されている時の優しい手、人の手が加わるってすごい力だなと思いました。

 

IMG_6623

食べること、料理をすること、素材や道具、「食」について、広沢京子さんの活動に共感したり、新たな気づきを持ったりする来場者の方が多いのが印象的です。

会期は残り10日ほど。ご来場お待ちしております。

【展覧会ページ】
jikijiki展
料理家 広沢京子 食のつながり▷食のひらめき

2020/10/3 − 11/1

jikijiki展 料理家 広沢京子 食のつながり▷食のひらめき

会場紹介

福岡在住の人気料理家広沢京子さんの活動を紹介するjikijiki展、好評開催中です。会場は5つのゾーンに分かれています。それぞれの展示風景とともに紹介します。

1. アトリエ atelier

時期時季に採れた素材を直々に届けたいという思いからできた食のレーベル「jikijiki」。会場の入り口、アトリエでは生産者から直接仕入れた野菜や果物を加工したびん詰め、加工に使う道具、時には料理のアイデアの元となるお気に入りの本、これまでの著書などが並びます。壁に貼っているのは料理教室jikijiki lessonや携わった企画のレシピやメニュー表、関わりを持つ生産者さんたちの資料など。お手に取ってご覧いただける豆本も。細かいところまでお楽しみください。

0101IMG_6626 0102IMG_6607 0103IMG_6628

 

2. 作り手 maker

リバーワイルド(うきは)、柿之屋(朝倉)、根菜人(久留米)、野菜やトラキ(糸島)、池松自然農園(糸島)、5組の生産者さんを広沢さん自ら訪ねました。写真、映像、テキストで紹介しています。ほかに、生産者の方々が用いる道具や、作物の種なども展示しています。生産者の皆さんと広沢さんとの関係の始まり、続いてきた交流、広沢さんがそのなかで感じてきた作り手への敬意、作物への思いなど、会場でご覧ください。
0201IMG_6609 0202DSC04747

 

 3. 広める story

時期時季の食材を使った料理教室jikijiki lessonの様子などを交えながら、jikijikiにまつわる3つのエピソードを映像で紹介しています。それぞれのエピソードは実在する人々をモデルに作成しています。共通しているのは、「直に届ける」ことで、小さく、でも深く広がっていくこと。受付で配布のリーフレットにQRコードを載せています。会場が込み合っている時、時間がない方は会場を出てからもご覧いただけます。
0301IMG_6611 0302IMG_6615

 

4. ひらめき idea

広沢さんの食のひらめきがちりばめられた部屋です。「1.食べ手を想う」から「9.器に盛る」まで、食卓にふるまうまでの9つのポイント、「味の引き算、足し算」「旬はいつ?」「香りを取り入れて。」など8つの食のヒント、大切にしていることをテキストで紹介しています。自身と照らし合わせながら、これらを日々の食事で少し意識したり取り入れたりすることで、私たちの毎日の食事をいつもより楽しく美味しくさせてくれるかもしれません。
0401IMG_6612 0402IMG_6616

 

5. キッチン kitchen

キッチンと食卓、食器棚、それぞれに広沢さん愛用の道具やお皿、オリジナルレシピなどを紹介しています。道具には一つ一つ偏愛コメントが付いています。ここにある道具を使うと料理がもっと楽しく豊かになるかもと、実際に使ってみたくなります。リーフレットをご覧いただくと、アイテムの詳細が分かるものも。食卓では、時期時季のものを使ったレシピを紹介。レシピの紙はお持ち帰りいただけます。お腹が空く展覧会です。ぜひお家で作ってみてください。
0501DSC04625 0502DSC04631 0503IMG_6624

会期は11/1(日)まで。広沢さんが時々在廊もされています。また、併設ショップでのjikijikiオリジナルアイテムや食品も大変人気です。
ご来場をお待ちしております。

 

【展覧会ページ】
jikijiki展
料理家 広沢京子 食のつながり▷食のひらめき

2020/10/3 − 11/1

ニュース&レポート アーカイブ