藤森照信建築 と鸛庵

トークイベントレポート2

4月26日に開催した『藤森照信×ローランド・ハーゲンバーグ トークイベント』をレポート(2)をお届けします。レポート(1)からご覧ください。

(以下は藤森照信のトークの内容を一部抜粋・編集したものです。)

不東庵工房
外壁は自然素材を使いましたが、自然素材はコストが掛かります。それで工業製品で自然素材に合うものはないかと探していて、見つけたのが銅板です。銅板というのは人間の手に馴染みます。曲げることができて凹凸もでき、だんだん変化していきます。変化というのは悪く言うと風化して劣化していくことですが、好ましく見えます。最終的には緑青で緑色になります。ただそれは現代の都市では難しくて、排気ガスがあると綺麗な緑色にならず黒っぽくなってしまいます。最近では排気ガスは日本中にありますし中国から飛んでくるものもあるからです。これが最初に銅板を大量に使った建築です。元首相の細川護煕さんが引退した後、陶芸をするための湯河原の別荘に作ったものです。右がろくろ場で左が窯場です。最初はギラギラしていましたが、今は落ち着いてしまって少し寂しいです。意外と落ち着いてしまうものだとびっくりしました。

チョコレートハウス
銅板があまりにどんどん落ち着いてしまったので、表面を荒い感じに仕上げたいと思い、銅板を貼って縁を折り曲げました。銅はコッパーと言いますのでコッパーハウスと名前を付けて発表しました。発表した後、近所の小学生たちが「チョコレート工場!チョコレート工場!」と呼んでいるのを聞いて、急遽呼び方を変えてチョコレートハウスにしました。(会場笑い)

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▲左から2番目が「不東庵工房」、右上2つが「チョコレートハウス」

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▲畳の上に模型の「チョコレートハウス」

 

レポート(3)へ続きます。

【展覧会ページ】
藤森照信建築 と「鸛庵」
Storkhouse: The Architecture of Terunobu Fujimori

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