『荒木経惟 「左眼ノ恋」』もうご覧いただきましたでしょうか。まだご覧になっていない方、どうぞお急ぎください~!!
会場内ご紹介(後編)をお届けします。(前編)もぜひあわせてご覧ください。
(前編)でご紹介した空のポラロイド800枚のインスタレーションで仕切るような構成で、会場手前の空間にモノクロの写真作品、奥の空間にカラー写真を展示しています。
モノクロの作品は、文芸雑誌の「新潮」2014年3月号で発表したものです。右眼の視力を失った荒木さんの視界を表すかのような作品になっています。
タレントのローラさんや道端ジェシカさんを撮影した作品もあります。TVで見るのとは違う表情にウットリしてしまいます。
遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ。
と書かれています。荒木さん自筆の書を撮影したものです。
カラーの作品はポジの段階で1枚の写真の右半分を黒いマジックで塗りつぶして焼いています。黒く塗りつぶされていない左側だけで、もともと1枚の写真だったかのような完成された構図になっているように感じます。
中には荒木さんご本人が映り込んだ写真も!
福岡では11年ぶりとなる大変貴重な個展です。男女問わず、幅広い年齢の方にご来場いただいています。写真家として長く活動をされ、たくさんの作品を生み出している荒木さんですので、好きなポイントは様々なようです。いろいろなご感想をいただいていますので、次回は感想帳から少しご紹介したいと思います。お楽しみにお待ちください。
【展覧会ページ】
荒木経惟 左眼ノ恋