Art Jewelry Today 現在進行形のジュエリー

会場内ご紹介<4>

つづきまして、【アート&ファッション】(前半)です。

小西潤
日常的なものから(パーツを)削り出して作っています。バケツやポリエステル系のものを鋭利な彫刻刀で削ると自然と丸まっていきます。それを連続させてネックレスやブレスレットを作っています。こちらの大きな作品は展覧会用に作ったインスタレーション作品です。

konishijun
(オープニングレセプションでの作家ご拶より)森知彦さん(ギャラリードゥポワソン ディレクター)とは十何年来の知り合いですが、出会った当時、コンテンポラリージュエリーは日本では知られていませんでした。ようやくこういう形で展覧会ができるようになりました。日本の美術館でもこのような量のジュエリーを見ることはできません。それが福岡でできるというのはすごいことです。このような大きい規模のコンテンポラリージュエリーの展覧会がここから発展していってほしいと思っています。

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シャビエル・モンクルス

スペインの作家です。日本の作家はあまりやらないことですが、貴金属に色をつけています。おもちゃや昔から好きなもの、古いものをジュエリーにしています。発想が面白く、「SUNDAY」というタイトルの作品は楽しそうな日曜日らしさが表現されています。「カタツムリの家=巻貝」の上から煙突が出ていて、上にコウノトリが親子で住んでいる家が乗っています。これらの作品の面白さというのは制作スキルが高いことだと思います。中が空洞のジュエリー作品は6面を閉じないといけないので作りにくいものです。すごくリスクがあって、作業の中で密閉されたもの(箱状のもの)に火を当てる行程があるのですが、中の空気が膨張して爆発する恐れがあります。そういう事から箱物はジュエリー作家にとってはあまり作りたくないものなのです。面白いモチーフを高い技術で作るということはよほど作りたいものということになりますが、それにしてはユニークな見た目のものが多いというのも魅力のひとつでしょう。

xaviermonclus

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リボネシア
普段はイラストレーターとして活躍しています。絵を描くのは2次元の作業で、3次元のリボンでジュエリーを作ろうと犬を作ってみたのですが、犬だと分かってもらえませんでした。その悔しさから誰でも分かるようなクオリティーを目指してきました。リボンでインスタレーションもできるようになり、何でも作れるようになりました。北海道出身の男性5人組で、雑誌『NYLON JAPAN』では木村カエラさんとコラボレーションを行ったり、福井の美術館で個展を開催したりと活躍しています。

ribbonesia

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ボロロ
宝石商として世界中で宝石を見に行って買い付けるのですが、トレードショーにだけ行って買い付けしているわけではなく、採掘現場に行っています。山に入って鉱夫から石を買います。ダイナマイトで発破して、石を採掘して一緒にさらって取る事もあるという本格派です。展示しているリングは山梨の職人さんに作ってもらっています。通常のジュエリー制作ではあまりやらないテクニックで、石を台に付けて貴金属の台と一緒に研磨します。同時に摺るので境目がフラットです。石が留まっているというより石でできているようです。宝石として今現在市場に出回っているものの中には熱処理や色を後からつけ加工されたものもありますが、こちらは天然無処理で石の個性を出しています。インクルージョン(内包物)も、ものによって美しい景色になるので、それらを生かしたカットにするよう心がけています。
(制作映像と工程サンプルを展示しています。

bororo

>>つづきます。

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