東欧アニメーションの世界

フクオカ × アニメーション スペシャルトーク vol.2 レポート後編

happyproject田上キミノリさん、デジタルハリウッド福岡校 高橋政俊さんを迎えて開催した「フクオカ × アニメーション スペシャルトーク vol.2」のレポート後編です。前編もぜひお読みください。

(以下はトークの内容を一部抜粋・編集したものです)
(高橋さん)田上さんはオリジナルコンテンツを色々手掛けていらっしゃるんですけど、個人的には「スーシーズ」が好きですね。

《くるくるスーシーズ》

(高橋さん)日本より海外の方が寿司熱高いんで、是非海外から攻めていっていただきたい。海外の寿司屋さんが興味を持ってくれてるっていうのもすごいですよね。自分たちが作ったものが海外で評価されたり企業とコラボしたりっていうのが出てきて。

(田上さん)なぜかわからないけどそういうお話を頂けたりします。キャラクターの毒気というかインパクトは有るようなので、ふつうの“カワイイ”キャラクターより目立つのかもしれないですね。かわいーって言ってくれる方も非常に多いのですが毒気強すぎてなかなか仕事に繋がらないです(笑)

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(高橋さん)さて、僕が他にもオリジナルで印象に残っているのが、マイケルジャクソンのオマージュ。

(田上さん)2011年の震災後の日本ってとっても暗かったですよね。
被災地への寄付も自分が出来るだけの事はしていたのですが、ハッピープロジェクトとして出来る寄付と言うか、今何をすべきか?と考えたときにやっぱり“笑わせること”かなって。笑ってもらって、ちょっとでも明るく出来たらな、と。
僕自身が小さい頃からマイケルのファンということもあって、思いつきで企画して4月の末から、6月のマイケルの命日(6/25)に合わせて作ったのがこの作品なんです。Youtubeで1000万回再生近いと思います。

《スリラー オマージュ》

(高橋さん)音は実際のPVの音そのままですか?

(田上さん)そうです。アングルとかカメラワークとかカット割とかすべてPVと同じ動きにしてます。

(高橋さん)そもそものPV自体、曲前がこんなに長いって当時は斬新だったんじゃないですか?

(田上さん)そうそう、どっちかというとミュージックビデオっていうよりショートフィルムですよね。

(高橋さん)これ作ったのが2ヶ月くらいってことですよね?仕事しながら?

(田上さん)いや、お仕事断って(笑)何本か断ったり待ってもらったりしながら作ったんです。「いや、のっぴきならないことが起きまして」なんて言って(笑)

(高橋さん)これ作っても収入ゼロですもんね。でも社員の皆さんも一緒に作り上げて。

(田上さん)はい、全員で。ただそのときはまだ人数は3〜4人くらいだったのでみんなで徹夜して作ってましたね。ちゃんとマイケルの命日にアップロードできたんでよかったなーと。
スリラーのMVって日本でテレビで当時放映されたときに観た記憶って5分くらいだったんです。でも、実際改めてみてみたら、、13分近くありまして。あれれ!?みたいな。当時、編集して放送されていたんですね(笑)
1ヶ月ぐらいで制作する予定だったんです、当初は。もちろん仕事もありますし。
でも、スタッフがせっかく作るなら全部作りたい!!と
お仕事も有りますし、2ヶ月収入無いのは経営的にも、、と悩んだんですが
最終的には
「そうですか、やりますか?んじゃ、やりましょか?」
ってスタッフの押しに負けてフル尺で作らせて頂きました(笑)

(高橋さん)じゃあ現場のスタッフも賛同して、どっちかというと自ら?

(田上さん)やるんだったら徹底的にやりたいと、スタッフからでした。
スリラーのオマージュ作品って他にも一杯あるんです。だったら、せっかく作るんだったら、ぐうの音も出ないくらい良いものを作れれば、作品としてずっと残るんじゃないかな?と。

(高橋さん)そこにスタッフの方たちも乗っかってちゃんと前向きに捉えてやってくれるって、すごい良いチームですね。「社長が言っとーけん仕方ない」じゃないっていう。

(田上さん)そういう気持ちで制作したからこそ、これだけ観てもらえたんだと思います。
この作品を世に出したのがきっかけになりいろいろな人と知り合うことが出来ました。
思いがけないいろんな出会いを作ってくれた作品なので感謝してますし、制作上もいろいろ大変でしたので(笑)思い出深い作品です。

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(高橋さん)最近手掛けてるお仕事とか最後にちょっと紹介してもらいましょうか。

(田上さん)博多駅のT・ジョイって映画館のマナームービーです。

《T・JOY博多 劇場マナームービー》

田上さん)見たことありますか?
T・ジョイ博多のオープンに合わせ制作したもので
今でも使われているようです。お客様から問い合わせがあるほど評判よいとのこと、今では福岡以外のT・ジョイでも流れていると聞いています

(高橋さん)この小人のキャラクターももっと広がったりすると良いですよね。一連を通して見てると、小さく始めたはずのものが、良さが認められて、どんどん広がっていくっていうのがパターンじゃないですか。この映画館のムービーも博多の映画館のために作ったのが広がっていって、っていう。良いものを作ってるからこそどんどん広がっていくんだっていうことを感じてならないですね。

(田上さん)!!!いま気づきました(笑)

(高橋さん)いままで気づいてなかったの!?

(田上さん)好きなことやってりゃ良いよってぐらいしか思ってなくて。
好きなことをずっとやってきたから徐々に広がってきたのかなって。

(高橋さん)ベースにあるのはいいものを作って、笑ってもらおう、幸せになってもらおうっていうのがベースにあるわけですよね。社名にもありますけど。

(田上さん)後付けなんですけど最近「清く、たのしく、オモシロく」っていうのを会社のコンセプトにしてるんです。

(高橋さん)うん、伝わってると思いますよ。こうやって海外にも広がっていってますし。今後、やっていこうと思ってることとか、抱負とかお聞かせいただけますか?

(田上さん)もちろん国内展開がベースですが、やっぱり海外展開に力を入れていきたいです。日本人として、日本の方に喜んでもらって、それがビジネスになるって言うだけで十分幸せなことなんですけど、 “外貨を稼ぐ”ていうビジネスに興味もあこがれも有ります。海外の方が日本で作られたコンテンツを笑って喜んで見てくれて、欲しいと思ってくれるっていう可能性にチャレンジしたいです。

(高橋さん)ぜひオリジナルのキャラクターで外貨を稼ぐ、福岡からピクサーのような会社が出てくることを楽しみにしています。KOO-KIさん、モンブラン・ピクチャーズさん、happyprojectさんとオリジナルを作ってる会社さんが福岡にはいますからね。

(田上さん)2社には逆立ちしても敵いません!!
うちは、ちっちゃくコツコツ頑張ります(笑)

(高橋さん)それぞれ色が違うじゃないですか。その強みを生かして勝負いってもらえたらなと思います。特に、うちの卒業生ですからね!

(田上さん)はい、これからもメジャー感のない面白いキャラクターを作っていきますので
是非、応援してください!(笑)

旧知の仲のお二人からは、作品の裏話などたくさんのエピソードを聞くことができました。展覧会は終了しましたが、福岡生まれのアニメーションからはこれからも目が離せませんね!

【展覧会ページ】
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