都築響一&フジトミタクミ presents

僕的九州遺産展・記念イベント My private Kyushu Night レポート【その1】

10月16日に開催した都築響一&フジトミタクミpresents 「僕的九州遺産」展・記念イベント「My private Kyushu Night 」のレポートです。当日は、フジトミタクミさんによる昭和の香りとお色気な雰囲気が漂うDJタイムから始まりました!そして、お待ちかねの都築さんによるトーク、その後は上野さんとの対談も。当日、残念ながら参加できなかった方の為に、レポートでお届けしますので、ご覧ください♪

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(都築さん)今日は僕のトーク後に、『ヤクザライフ』が好評な特別ゲストの上野友行さんをお呼びしてのトークがあります。その後カラオケタイムもあるので、終わりが午前2時くらいになると思いますが(笑)ゆっくりお付き合いください。

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◆アルティアムでの展覧会について

(都築さん)おかげさまでアルティアムの展覧会も好調のようです。さっき地元のラジオ局LOVE FMの常盤響さんの番組に呼ばれて、ラジオ番組の収録をしてきたんですよ。10月24日の夜に放送されるそうなんで、よかったら聴いてください。ラジオでは、何故この展覧会をしたかということも話してきました。 もう20年以上前に出版した書籍『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』(以下『珍日本紀行』)の時代から、面白いものを全国から探していて、九州って面白いものがすごいいっぱいあるなと思ってました。それと、九州人はそういう面白い地元のものを、リスペクトしないお国柄だなということも(笑)。例えば、福岡の人は東京には来るけど、佐賀には行かない。おかげで、秘宝館は九州に二つもあったのに、二つともなくなっちゃった。そういうことで、九州は地元の面白いものを大切にしない土地柄なんじゃないかっていうことが言えますね。あとは、こんな面白いものが九州にありますよっていうことを言いたかった。「お前らが行かなくてどうするっ!」っていう問題提起というか、怒りを込めて、地元の九州人に見てもらいたいなと思って展覧会をやったんですね。だってさ、ここに来てる人は、大体展覧会見てくれたと思いますけど、小倉の成人式とかすごいでしょ?レイブですよね、ほとんど。でもフジロックとかは行っても、福岡市から新幹線で15分の小倉には日本語も通じて、タダなのに行かないからね。行くとみんなフレンドリーに写真とか撮らせてくれますよ、成人式のあの日だけですけど(笑)。でも怖がらずに是非行ってもらいたいわけです。それと秘宝館コーナーもね。オシャレなイムズが始まって以来、アルティアムの歴史で最初で最後だと思いますけども、今回ちょっとだけ秘宝館コーナーを作ることができました。展覧会では、成人式から、成人したずっと後の秘宝館の世界まであるので、楽しんでもらえたらと思います。

 

秘宝館コレクター、急遽登壇

(都築さん)それから、秘宝館コーナーの人形を提供してくれた、持ち主のひとりも今日は遊びに来てくれてるんですよ。ちょっと紹介しましょう、福富瑞恵さんです。日本が誇る秘宝館のスペシャリストの一人で、今回は後背位の人形とそれからあれなんていうの?

(福富さん)オメコ花火。女性器の形をした花火ですね。

(都築さん)それを自宅にお持ちだというのですね、素晴らしい。ちなみに今日のために、洋服を新調していただいたと聞きましたが。
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(福富さん)嬉野観光秘宝館のハーレムTシャツ、全面プリントです。

(一同笑&拍手)

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(都築さん)Tシャツの後ろは、北海道の秘宝館の絵柄です。素晴らしいですね。今日は福岡まで遊びに来てくれるっていうので楽しみにしてたんですけど、まさかこんなドレスアップしてきていただけるとは思わなかった。嬉野秘宝館の人形は、フジトミタクミくんがオーガナイズした「嬉野観光秘宝館のお葬式」で買ったものですよね。いろんな人がオークションで秘宝館の展示品を買ったわけですけども、秘宝館から運び出すのも、自宅に保管しておくのも、そして今回ここまで運ぶのも大変だったんですよね。どれだけこの人形を運び出すのが大変だったかがわかる写真があるので、見せていただきましょう。しかし、福富さんはなんでそんなに秘宝館が好きなの?

(福富さん)最初は都築さんの『珍日本紀行』がきっかけで、一番最初に、あの分厚い本を本屋さんで読んでから、こんな面白いところがあるのかって知りました。それで北海道秘宝館の写真とか、元祖国際秘宝館とか、今はなくなっちゃった鳥羽SF未来館とか、こんな面白いところが日本中にあるのか、行きたいなぁって。本も高かったんで、その時は買えなかったんですけど、一年くらい我慢してやっと買ったんです。その後、大学を卒業して働いてお金が入ったので、北海道から九州まで行ける秘宝館は全部回りまして(笑)。でも行っておいてよかったなぁって思いました。この10年でどんどん潰れちゃって、今は熱海しかなくなっちゃたんですね。そのあと、北海道秘宝館が潰れちゃって、廃墟になってるって聞いたので、ずっと好きだった人形が気になって、いてもたってもいられなくなって…それでオーナーさんに連絡を取って、譲っていただけませんかと現地まで取りに行きました。オーナーが手配をしてくれるのかと思いきや、全くしてくれず、工具一本渡されて「自力で取ってって」って。それで二人で、半日がかりで持って帰りました。看板とかも全部うちにあります。人形は勝手に「北国の春子」って名前を付けてるんですけど、「春子」は廃墟にあったので、ひどい状態で手足ももげてたりしてたので、それを今、自宅で直してるところなんです。(詳しくはこちらをご覧ください「春子の修復日記」)

(都築さん)なるほどね。さて、画像の準備ができたようです。こちらが都内某所にあるお宅、自宅秘宝館なんですけど、ちょっと説明してくれますか。

(福富さん)これは輸送会社のスタッフが来てくれた時の画像です。

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(都築さん)どれだけ大きいか分かるでしょ、これを見ると。

(福富さん)真面目に、一生懸命に壊さないように梱包していただいて。業者の方にもこんなの運ぶの初めてですって言われました。

(一同爆笑)

(福富さん)昼間だったので近所のおばあちゃんも通りかかって、通り過ぎようとしたけど、一回戻ってきたんですよ(笑)。すごい話しかけてきてくれて、「かわいいわねぇ〜、よくできてるわ!」って。みんな通り過ぎる人が苦笑いしながら見てましたね。車の中からも指さされて、爆笑されたりとかしまして。

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(都築さん)これだけ、厳重梱包して来るわけですよ。業者も大変ですよね。

(福富さん)丁寧に梱包してくれて、頭が下がる思いでした。

(都築さん)美術運送ですからね。しかし、こんな苦労をして関東から運ばれてきたのに、みんなの笑い者になるっていう(笑)。

(福富さん)さっき見てきたんですけども、その子たちが展示でもかんばってくれてましたね。

(都築さん)でしょ?今回フジトミくんのおかげで、嬉野秘宝館の人形を買った人を随分追跡できたんですけど、場所も少ししかなかったので、今回はこれだけで展示品がいっぱいいっぱいでしたね。また広いところで人形たちのリユニオンをしたいですよね。ということで、スペシャル画像を見ていただきました!福富さん、どうもありがとうございました〜!

(一同拍手)

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当日はネイルも嬉野秘宝館仕様だった福富さん♪秘宝館愛に溢れています!この度は本当にありがとうございました!


◆そして展示会場の話に。

(都築さん)いうことで、意外なスタートになりましたけども、今日はどんなお話をしようかと考えていました。今回、九州ネタで集めたわけですけど会場も限られているので、出したかったけれども、落とさざるをえなかったネタがいっぱいあるわけですね。そういう展覧会に登場しなかった九州ネタを今日は紹介しようかと思うんです。 その前に、会場のことも紹介させてください。会場奥にBABUさんっていう小倉の狂ったスケートボーダー兼彫師の人がいましたよね。この人は何回か展覧会にも来てくれてるので、会った人もいると思うんですけど、すっごい面白いやつなんですよ。数ヶ月前に友達の友達みたいな感じで、偶然小倉で会って、話聞いてるうちにどんどん面白くなって、今回参加してもらったんです。インタビューとかもしたので、来週辺りメールマガジンで詳しく載せようと思っています。

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まず、この琴!みなさんはBABUさんの展示を見て、ただのオブジェ、作品だろうと思ってるかもしれないけど、彼はアーティストじゃなく、スケートボーダーなわけですね。だからスケーターは滑れてなんぼなわけですよ。あそこに展示されているボードは、ちゃんと滑れるんです。というか、BABUさんはあれで小倉の街を滑ってるの!この琴は滑りながら弾けるというか、弾きながら滑れるっていう。うそだろと思うんですけど、全部あれ滑れるんですよ、本当に。これよく見ると、ちゃんとチェーンもついてるので、意外と雪道走行もできちゃう。どこまで行くんだろうと思いますが、すごいのいっぱい作ってるんですよ。こんな人が博多じゃなくて、小倉にいるっていうのが、かっこいいと思うわけ。別にこの辺を悪く言うわけじゃないけど、これが大名とかにいたらオシャレかもしれない、アートっぽいってなっちゃうけど、小倉で滑ってるのが、かっこいいと思うんだよね。写真だけ見て、なんで琴なの?飾り?という質問をいくつか受けたので、違うんだよっていうのを見せたかったんです。

イベントのレポートはまだまだ続きます!【2回目】も合わせて是非ご覧ください♪

【展覧会ページ】
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