Re-actions 志水児王・堀尾寛太

オープニングレセプション レポート

初日9/2に志水さん、堀尾さんをお招きして開催した「Re-actions 志水児王・堀尾寛太」オープニングレセプションの様子をお届けします!当日は18時に開幕とあって、オープンと同時に、会場内はたくさんの来場者の皆さんで賑わいました。
(以下はオープニングレセプションでのトークを一部抜粋・編集したものです。)

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(ディレクター・鈴田)
本日はお越しいただきまして、誠にありがとうございます。二人展ということで、本日は作家二名にお越しいただきました。作家の堀尾寛太さんと志水児王さんです。会場に入られてすぐのスペースが堀尾さんの会場で、志水さんの作品は奥に展示いただいております。お二人には今回の展示にあわせた新作を展示いただきました。本日はこのレセプションの時間に、作家による作品の説明ツアーをおこないます。会場が狭いので大変ですが、まず堀尾さんから始めて、その後に志水さんという流れでお願いいたします。

(堀尾寛太さん)前半が僕の展示になっています。いくつかの部屋にそれぞれ展示していて、中には映像のプロジェクションもあります。映像なので、しばらく見ていただければと思います。各部屋少しずつ繋がっていて、各部屋ごとに出し物があるという作品です。

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壁には大きく映像が映し出されています。椅子に座りながら映像をじっくり鑑賞することができますので、是非ご利用ください。ダイナミックに映し出された風景は、日常から遠く離れた場所のような、壮大な場所を見ているかのような印象を受けます。

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堀尾さんには、様々な仕組みが施された展示空間をぐるりと回りながら説明をして頂きました。展示の種明かしになるので詳細は明かせませんが、会場に足をお運びいただければその魅力を感じていただけるはず。堀尾さんは、九州芸術工科大学(現・九州大学芸術工学部)大学院で音響設計を学ばれていますが、元々は幼少の頃から電子工作に夢中だったそうです。今回の作品でも、十分にその実験的な面白さが発揮されていて、動きと躍動感に溢れた展示は何回見ても見飽きません。アルティアムの空間を巧みに利用した展示構成にもご注目ください。

続いて、志水さんの解説です。

(志水児王さん)お気づきにならなかった方もいるかもしれないんですけど、まず入り口の通路に作品が一つあります。

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今、ピカピカ光ってるんですが、別室にコンピュータが置いてありまして、アルティアムからリアルタイムにTwitter上で十数ヶ国の言語の「光」という言葉をで監視していて、「光」という言葉を含むツィートが世界のどこかでつぶやかれた時にパネルが一瞬光る設定になっています。《window》というタイトルを付けたのですが、外から光を取り入れるための窓という存在と、かつてビル・ゲイツが自身が開発したデバイスに「windows」という名前を付けたように、「窓」には「新しい世界を覗き込む」というような意味もあるように思います。

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それと会場の外にも、小さい作品ですが写真作品を展示しています。

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これは重力を使った作品で、まず振り子の下に小さな点光源を付けて、さらにその下に上向に設置したカメラで20〜30分シャッターを開けっぱなしにして、振り子が描いていく軌道を撮影しています。振り子を1本の紐、2本、3本、またいろんな吊り方によって、様々な形が生まれてくるんです。

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例えば、生命の進化の過程で何かの要因があり枝分かれして、それが人間になったり、違う生物になったり、振り子の吊り方のバリエーションとしていろんな形ができたりする事が進化の一つのモデルの様に思え作品をつくりました。また最初の一瞬は僕が手を加えるんですけど、あとは重力が作品を決定してゆきます。僕は重力と生命の進化は深く関係していると思いますし、自然に任せて作品が成立していくということにも興味があります。

あとは会場の一番奥に作品があって、こちらはレーザーという特殊な光を使った作品です。

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例えば、屋外で晴れている日にビールやワインを飲んでいると、そのグラスに日光が当たって、テーブルにきれいな光の模様が出るのを見たという経験があるんじゃないかと思うんですが、基本的には、ここで起こっている現象は、その様な光がガラスに当たり、回折が起きているというシンプルなものです。日光だと、光源とガラスとの距離が少しでも遠ざかってしまうとすぐにぼやけて消えてしまうんです。日光には私たちが見ることのできるスペクトル、大体300〜800ナノメートルくらいが含まれているんですが、このレーザー光は、その中の532ナノメートルの波長だけを抽出して増幅した特殊な光です。たくさんある光の中から、たった1つの波長だけを抜き出した、言ってみれば「高純度な緑」なんですね。普段、身の回りにあってもすぐに消えてしまって見ることができないような現象が高純度な光を通すと見えてくるという作品になっています。

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(鈴田)ありがとうございます。やはり作家に解説を伺うと、また作品も違って見えてくるのではないかなと思います。ちなみに、お二人のご活躍を紹介したいんですが、堀尾さんは今ちょうど札幌で開催されている「札幌国際芸術祭2017」に参加されています。アルティアムの展覧会と同じ、10/1までの会期となっております。作品を2点出展されていて、非常にダイナミックな作品もございますので、ぜひご覧いただければと思います。志水さんは9/30から広島で個展を開催するご予定だとお聞きしています。

(志水さん)場所は、広島の廿日市にある「アートギャラリーミヤウチ」という、私の展示している空間の倍くらいの大きさの場所です。もしお近くに来る機会がありましたら、よろしくお願いします。

作品解説のあとは、来場者の質問などに気さくに答えていただきました。仕組みや仕掛けを知ると、より楽しめるところもあり、皆さま深く頷きながらお話を聞いていらっしゃいました。

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9/23(土・祝)には、再度お二人が登壇するトークセッションがあります。ぜひご予約の上、こちらにもご参加くださいね♪
実際に会場を訪れると、足を運んでみなければ分からない面白さを体感することができると思います。これは一体どうなっているんだろう…と興味がかき立てられる作品が並んでいますよ。会期が短いのでお見逃しのないように、会場に足をお運びください♪

【展覧会ページ】
Re-actions 志水児王・堀尾寛太

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