安野モヨコ展

会場+トークライブ&サイン会 レポート

好評開催中の安野モヨコ展、会場の様子と、6/29(金)に終了したトーク&サイン会のレポートを合わせてお届けします!

本展では、安野モヨコ先生の20年以上の漫画家としての活動を一堂にご覧いただける原画約250点が並んでいます。1995年に連載が始まった初期の代表作『ハッピー・マニア』をはじめ、本展のために描きおろされた最新作まで、お楽しみいただけます。

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会場に入ってすぐの「安野モヨコの世界」では、2014〜2016年に描かれ、本展に合わせて刊行された画集『STRIP! PORTFOLIO1996-2016』(小学館)の表紙の原画などを展示しています。安野先生の愛用品や年表もありますよ♪

この展示室をはじめとし、順路を進みながら数々の名作に出会えます。2018年6月に完結したばかりの『鼻下長紳士回顧録』、2007年より現在も連載中の『オチビサン』、イムズの夏の広告のビジュアルにも登場している『働きマン』、映画化もされた『さくらん』、若い世代を中心に大人気の『シュガシュガルーン』の5つの作品を中心に、17作品の原画を展示しています。

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『働きマン』の原画はなんと会場内最多の50点!主人公の編集者・松方弘子のいろいろな表情をお楽しみください♪

また、アルティアムのあるイムズの正面入り口の外壁に、イムズの夏の広告「IMS SUMMER 2018」のビジュアルで松方弘子が登場しています!イムズへお越しの際はこちらにもご注目ください!

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『ハッピー・マニア』の主人公、重田加代子も人気のキャラクターです。シゲカヨとさまざまな恋愛模様を繰り広げた男たちを紹介するコーナーもあります♪

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『さくらん』の作り込まれた展示空間も見どころのひとつです。また、単行本未収録の幻の第二部の原画を一部展示しています!併設ショップで販売中の画集に第二部がすべて収録されていますので、ぜひご覧ください。

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『シュガシュガルーン』の部屋では、写真を撮られる来場者多数です!ショコラとピエールのあの名シーンの原画も!会場でご堪能ください。

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カラー原画の色の美しさや、登場人物たちのファッション、その時代や設定を感じる空気感など…いろいろな見方でお楽しみいただけるのでは。

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本展は撮影可能です。ハッシュタグを付けてSNSに投稿すると、安野先生のポストカードがもらえるキャンペーンも平日限定で実施中!ご参加お待ちしております。※なくなり次第終了予定。
会場には、安野先生のエッセイ漫画『監督不行届』でお馴染みのカントクくん&ロンパースがたくさんいます。ぜひ探してみてください!

 

6/29(金)に安野モヨコ先生をお迎えしトークライブ&サイン会を開催しました。10代〜60代の方まで幅広い年齢層の方にお越しいただきました!

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申込開始直後に満席となり、当日は開場前から並ばれる方も多く、開演を待ちわびる皆さまの熱気が伝わってきます。

トークMCの方も作品をすべて読んでいる安野先生の大ファンということで、ファンとしての目線も盛り込みつつ、トークを進行していただきました。当日の様子を一部抜粋してレポートいたします。


ー作品の違い

(MC)作品によって、作風や絵のタッチが違いますよね。正直パッと見たら先生のものではないと思ってしまうような、作品の違い。この違いは、どこからくるのでしょうか。

(安野モヨコ先生)想定する読者の方によって変えています。描きたいことと、読んでくださっている方の求めていることが、ちょうど合わさるところを探している感じですかね。

(MC)その擦り合わせの部分ってすごく大変じゃないですか。

(安野先生)そうでもないと思います。新聞で『オチビサン』の連載が始まった時は、70代の女性がメインの読者だったんですね。家族でお住まいになっている時からずっと新聞を購読していて、ご主人が先に亡くなられて、お子さんも独立して、一人になってもずっと読まれている方も多くて。そういう方が読んで楽しいと感じてもらえるようなものが一番良いと思ったんですよね。

(MC)なるほど。『オチビサン』からファンになられた方も多いですよね。

 

ーファッションについて

(MC)『働きマン』で、シャツやスーツも格好良かったですよね。私もすごく参考にしていました。ボタン一個開けてネックレスをこうしたら良いんだとか。先生の作品はその時の流行のお洋服、女性が参考にしたい、真似したい、そこを刺激されているように思います。ファッションについては、どこからヒントを得られているのでしょうか。

『働きマン』 © Moyoco Anno / Cork

『働きマン』 © Moyoco Anno / Cork

(安野先生)自分が好きというのもありますが、『働きマン』や『ハッピー・マニア』など、現代の女性が主人公という時は、リアルに着られる服というのはすごく考えていますね。イラストとして可愛い服って、あまりリアルに着られない時もあるじゃないですか。あるにしても値段が高かったり、そんなにキラキラした人生じゃないし、みたいな(笑)。

(MC)そうですよね。ちょっと自分と遠くなっちゃいますよね。

(安野先生)でも、『働きマン』の一巻が出た頃に実際に編集者から、「しわしわになっちゃうから、シャツなんか着ない」と言われて、そうかぁ…と思ったんですよね。帰れないまま仮眠をとって、次の日現場に行くこともある。そういう時にしわになるからと言われて。

(MC)実際、そういう声も返ってくるんですね。

(安野先生)はい。なるほどと、すごく参考になりました。

 

ーキャラクターの目について

(MC)いろいろな作品を見ていて気になったのが、一人一人の目が違うところです。本当に特徴的ですよね。目について、先生の中で重視されているポイントがあるのですか。

(安野先生)そうですね。目に光を入れると、すごく漫画っぽくなるんですよ。

(MC)目の中のキラッとしているところですね。

(安野先生)そうです。漫画!という時はこれを入れる。『さくらん』は目に光が入ってないんですよ。光を入れちゃうとすごい漫画っぽくなるので。江戸時代はカサっとした感じで、光沢のものが少ない時代なんですよね。光るのは漆塗りのものだけで、漆は輪郭がふわっと浮いたような光。ぴかっと光る感じは、私の中では現代っぽさに繋がるんです。それもあって『さくらん』では光らせない。

『さくらん』 © Moyoco Anno / Cork

『さくらん』 © Moyoco Anno / Cork

(MC)そういう点で、この時代だから、この目なのですね。

 

ー作品を通して伝わる感覚

(MC)『シュガシュガルーン』をお好きな方がおっしゃってたんですけど、何回も読み返しちゃうんですって。読み返した時に、今の大人の女性としてのときめきではなくて、少女時代のうきうき感とか、キュンとした気持ちになるとおっしゃってました。

(安野先生)私も描いていた時は、自分が子どもの頃にそう感じていた感覚を思い出しながら描いていたので、そう言っていただけるのは本当に一番うれしいですね。

(MC)このように作品から伝わっていくものって不思議に思われませんか。読まれた方にしっかり伝わっていくという感覚。

(安野先生)そうですね。やっぱり描いている時の感覚が読者の方に通じるというのはいつも思いますね。自分も他の作家さんの作品を読んでいて、「この作家さんすごい、こういう気持ちで描いているんだな」と感じたりする時があります。

 

トーク終盤は、来場者の方から事前に受けた質問にお答えしていただきました。90分間があっという間に感じられるトークとなりました。ここに載せきれなかったお話も安野先生の担当編集まりもさんが公式Twitterで実況したものをまとめてくださいました。ぜひこちらからお読みください!

トーク終了後に、サイン会をおこないました。

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サイン会参加者お一人お一人のお名前とサインを書かれる安野先生。憧れの安野先生と対面し、感極まるファンの方のお姿も。

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最後にアルティアムにもサインをいただきました…!受付の近くに飾らせていただいております。ご来場の際はどうぞご覧ください!

会期は7/16(月・祝)まで。2018年秋広島パルコでの巡回も決定した本展!九州での貴重な機会をどうぞお見逃しなく!

【展覧会ページ】
安野モヨコ展
STRIP! PORTFOLIO 1996-2016

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